存在感を示している。大相撲秋場所10日目(17日、東京・両国国技館)、優勝経験者の幕内若隆景(29=荒汐)が幕内遠藤(追手風)を突き落としで下して8勝目(2敗)。返り入幕からの2場所連続勝ち越しを決めた。
立ち合いで右へ動き、遠藤を突き落とした取組後は「内容的にはあまり良くなかったけど、体が動いたので。毎日思い通りの相撲が取れているわけではないけど、(明日からは)自分らしい下からの相撲を取っていきたい」と振り返った。
昨年春場所で右ヒザ前十字靱帯断裂の大ケガを負い、懸命なリハビリを経て復帰。先場所は1年ぶりとなる幕内の土俵で11勝を挙げ、今場所は10日目で勝ち越しを決めた。
優勝争いでは、無敗の関脇大の里(二所ノ関)を2差で追う。11日目は、2敗で並ぶ幕内錦木(伊勢ノ海)との負けられない一番。若隆景は「首位と2差? 全く(意識は)ない。また明日気を引き締めて、一生懸命自分らしい相撲を取っていきたい」と力を込めた。