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【阪神】岡田監督が村上頌樹にハッパ「今年最高のピッチングをしたらええだけやんか」 立浪竜の地の利を警戒

東スポWEB 2024年9月18日 5時18分

いざ、天下分け目の大ドンパチだ! セ・リーグ2位からの大逆転アレンパを狙う阪神はペナントレースを残り10試合とし、中日戦(18日、バンテリン)→DeNA(20~21日、横浜)とビジター球場を転戦した後、2差で追う首位・巨人と22~23日に甲子園で激突。正真正銘の天王山を目前にし、セ界のヒートアップはついに最高潮を迎える。頂上へ至る道に立ちはだかるのは、ライバル球団のエース投手たち。〝ラスボス〟たちを打ち崩し、歓喜の美酒で口を潤すことはできるのか――。

岡田彰布監督(66)が「勝負の季節」と位置づけてきた9月に入り、虎は10勝3敗と絶好調。最大で5・5も開いていた首位とのゲーム差も、アレよアレよという間に縮まった。日々激変するセ界情勢の中、ナインも虎党も気の高ぶりを隠すことができずにいるが、現役選手&現場指揮官として酸いも甘いもかみ分けてきた百戦錬磨の老将だけは泰然自若とした姿勢を崩さない。

「気の高ぶり? いやオマエ、そんなん俺にはないよ。それにしても暑いなあ。あすはドームやからええけど」。17日に新大阪駅で報道陣の取材に応じた岡田監督はあくまで平常モード。阿部Gを〝投了〟させるまで残り十手。最後まで冷静に盤面の駒を動かし、詰めに追い込む構えだ。

とはいえ、週末に待つ本拠地での大一番を前に、下位チーム相手に足をすくわれるわけにはいかない。立浪竜との今季最終戦となる18日の戦いで対峙するのは、防御率1・14でリーグトップを独走するエース右腕・高橋宏。3日に甲子園で対戦した際には7イニングで3得点を奪い土をつけることに成功したが、「甲子園とバンテリンとはまた違うからなあ」と虎将は竜の地の利を警戒する。

対する虎の先発は防御率2・49と安定した数字を収めながら、今季ここまで6勝9敗と黒星が大きく先行している村上頌樹。不本意な成績にもがく右腕へ向け、虎指揮官は「明日は村上がな、今年最高のピッチングをしたらええだけやんか」とハッパをかける。

9月大混セに持ち込んだ立役者でもある強打・DeNAとの敵地2連戦も当然ながら気が抜けないが、その先に待つ巨人との天王山第1ラウンド(22日)で対峙するのは、今季ここまで14勝2敗という驚異的な勝率で、Gのエースの座にカムバックした菅野。過去何度も虎は煮え湯を飲まされてきた宿敵だけに、まさにラスボス中のラスボスと呼ぶにふさわしい相手だ。

9月の激烈なV争い。血湧き肉躍る最高の舞台で、ラストスパートをかけるのは阿部Gか、それとも岡田虎か。答えは間もなく明らかになる。

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