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残り2-2!大谷翔平〝弾丸48号〟でアジア新記録 MLB公式「MVPの圧倒的有力候補」

東スポWEB 2024年9月18日 11時47分

ドジャースの大谷翔平投手(30)は17日(日本時間18日)に敵地マイアミでのマーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場し、3回に5試合ぶりの一発となる48号を放ち、史上初の「48本塁打―48盗塁」を達成し、前人未到の「50―50」へ大きく前進。同時にメジャー通算219号はアジア出身選手では最多で、通算30球場目での一発となった。チームはナ・リーグ西地区優勝争いで最終局面でメジャーで初のシャンパンファイトも目前だ。「SHO―TIME」が止まらない。

誰もが待っていた一発だった。3回一死一塁で打席に入ると敵地にもかかわらず大歓声。相手先発の右腕マコーンが投じた3球目、内角低めのスイーパーを完璧に捉えると確信立ち。角度32度、打球速度105・3マイル(約169・5キロ)の弾丸ライナーが右翼2階席上段へ飛び込むのを見届けると一塁へ向かった。自己最多を更新する48号は飛距離405フィート(約123・4メートル)だった。

本塁打王争いでは2位のオズナ(ブレーブス)に11本差、打点も110に伸ばし、この段階でアダメズ(ブレーブス)を抜いてリーグトップに立った。

11日(同12日)の本拠地でのカブス戦で初回に先頭打者の47号を放って以降、前人未到の「50―50」へ本塁打、盗塁とも4試合足踏みが続いた。9月は2018年こそ7発放っているが、その後は22年の4本が最多。記録へのプレッシャー、スランプ突入が心配されたが、昨年3月のWBCで世界一を奪回した思い出の地で一振りで払拭した。

これでメジャー通算219発とし、アジア出身選手では秋信守(韓国)を抜いて最多となった。球団では2004年のエイドリアン・ベルトレに並び歴代2位タイだ。また、昨年3月のWBC決勝で世界一を奪回した思い出の地ローンデポ・パークでは初で、通算30球場目の本塁打、現在の本拠地では28球場目となった。

チームは開幕直後からナ・リーグ西地区首位を快走。試合前の時点で地区優勝までのマジックを9としているが、後半戦快進撃を続けて貯金を20上積みしたパドレスの猛追を受け、3・5ゲーム差と接近している。大谷が望んでいたまさに「ヒリヒリするような9月」だ。24日(同25日)から本拠地ドジャー・スタジアムで最後の3連戦。突き放すためには大谷のバットと足、長打力とスピードがカギになる。

1年間を通じての活躍をMLB公式サイトは評価。16日(同17日)に発表した「オールMLBチーム」の最新予想では8月に続き、DH部門でファーストチーム入りした。

大谷について「昨年9月に右ヒジの手術を受けてから、1球も投げていないにもかかわらず、大谷はドジャースとの歴史的な10年7億ドル(約1015億円=合意当時)契約の初シーズンで期待以上の活躍を見せた」と強調するとこう続けた。

「大谷は40本塁打―40盗塁を達成した最速の選手となり、ここまで47本塁打と48盗塁を記録し、50本塁打―50盗塁クラブを設立する可能性もある。リーグトップの9割8分8厘のOPSを誇る大谷は、ナ・リーグMVPの圧倒的な最有力候補だ。もし彼がMVPを獲得すれば、米野球殿堂入りしたフランク・ロビンソンに続き、両リーグでMVP賞を受賞した唯一の選手となる」と称賛している。

前人未到の「50―50」へ残り2本塁打、2盗塁。新たな歴史が刻まれる瞬間はもうすぐだ。

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