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台湾京劇の若手役者が〝京劇メイク〟落とす苦労を告白「昔は石鹸でゴシゴシ」

東スポWEB 2024年9月18日 17時49分

台湾の京劇「The Monkey King 孫悟空 Episode ZERO」がこの秋日本で上演されることとなり18日、キャストらが都内で会見を開いた。

京劇は中国の伝統芸能。第二次大戦後、中国共産党との内戦に敗れた国民党と共に渡台した、中国山東省の京劇役者や関係者が、台湾京劇を発展させた。

同作は、孫悟空が生まれてから三蔵法師と出会う前の物語。20代、30代、70代の俳優が、孫悟空を場面ごとに演じ分ける。2代目孫悟空役・徐挺芳(チー・ティンファン=21)によれば「数十年前にも来日してますが、我々の年代が、正式な大きな公演という形で日本に来るのは初めて」だそう。

徐は3代目孫悟空役・泰朗(チン・ラング=32)、神話上の天将2人を演じる蘇健字(スー・チェンウー=28)と共に、本番さながらのアクロバティックな京劇を披露した。

聞けば〝京劇メイク〟は「役者がもっている五感を完全に潰し、新たなキャンバスとしてそれぞれの五感を新たに描き出します。ヒゲや眉毛はあたかも生えているように描くというのが特徴」だそう。

スキンケアはどうしているのか?

「昔はなかなか、いい保護成分のあるものがなかったので、石鹸でゴシゴシ洗っていたんですけども、今は割と台湾も豊かになり、物も豊富になり、肌ケアの用品とか、クレンジング用品も増えてきたので、その辺はだいぶ楽になりました」

中国・京劇界初の日本人俳優で、この日MCを務めた石山雄太(49)が、この舞台の日本語字幕を監修する。上演は11月16、17日に横浜・KAAT神奈川芸術劇場ホールで。俳優陣と何度か会っている劇場関係者によれば「お化粧前の素顔を拝見してるが、実は素の顔もすごくイケメンで、スタイルもいい」という。

台湾では〝京劇漬け〟の3人。泰は「ネットで見ている日本の風景はすごくきれいなので、いろいろ見て回りたい。日本に来るのは大変なことなので」と、公演以外の楽しみを明かした。徐は「相撲と、日本の生活様式の細やかさを見てみたい」そうで、蘇の楽しみは「ショッピング」だとか。

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