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【秋場所】元大関貴景勝が引退会見「燃え尽きました。横綱を目指す体力と気力がなくなった」

東スポWEB 2024年9月21日 15時43分

完全燃焼だ。大相撲秋場所14日目(21日、東京・両国国技館)、現役を引退して年寄「湊川」を襲名した元大関の貴景勝(28)が会見を行った。

貴景勝は会見で目に涙を浮かべながら「燃え尽きました。小学校3年生から、相撲で横綱になることだけを夢見て頑張ってきたんですけど、横綱を目指す体力と気力がなくなったので引退しました。(28歳での引退は)年齢で相撲を取っていたわけじゃないので。自分が目指すものに対しての体力と気力がなくなったので、自分の引き時だなと感じました」と決断に至った思いを明かした。

貴景勝は自らの土俵人生を振り返り「9歳から相撲を始めた時に、横綱になることだけを考えてきた。手をいっぱい伸ばしたんですけど、届きませんでした。悔い? 全くないです。素晴らしい相撲人生でした」と完全燃焼を強調。思い出の一番に2019年春場所千秋楽で大関昇進を決めた栃ノ心戦を挙げ「やるか、やられるかの勝負だった。前の日に、自分の人生が決まるなと思って挑んだ一番。栃ノ心関とやる前に、自分との戦いがあった。それに打ち勝てたのは今でも自分の誇り」と胸を張った。

今後は常盤山部屋付きの湊川親方として後進の指導にあたる。「武士道精神を持った、僕が昭和の先輩から教えていただいた根性と気合を持った力士を育ててみたい」と第2の相撲人生へ意欲を見せた。

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