女子プロレス「スターダム」のアーティスト王者、「コズミック・エンジェルズ（コズエン）」の中野たむ＆なつぽい（２９）＆安納サオリ（３３）が、初防衛に成功した。
２２日の山形・三友エンジニア体育文化センター大会で３人は、極悪軍団「Ｈ．Ａ．Ｔ．Ｅ．（ヘイト）」の刀羅ナツコ＆上谷沙弥＆琉悪夏を挑戦者に迎え撃った。
試合が始まるとヘイトに場外へ投げ飛ばされ、いきなり劣勢に。敵軍に捕まった安納はリングに戻されると、上谷に顔面を踏みつけられ、刀羅から水を吹きかけられる屈辱を味わわされた。
それでも仲間のアシストを得た安納は、ミサイルキックを上谷に浴びせ反撃開始。勢いに乗ると、極楽固めで上谷を追い込んだ。最後は中野＆なつぽいが蹴り技で上谷の動きを止め、安納がスペシャルポテリングで丸め込み３カウントを奪った。
試合後、マイクを持った安納は「上谷、まだこのままの関係でいる？ また遊ぼうや」と不敵な笑みを浮かべ語りかけると、上谷からお決まりの〝あっかんべー〟のポーズで返答された。
ヘイトを見送ると中野は「ここ山形で初防衛戦ができたこと、とてもうれしいです。このベルトを持って帰ってくるので、またスターダムに会いに来てください」と観客に呼びかける。するとなつぽいは「うちらでこのベルトの最多防衛記録狙っていこうよ」と提案。２人も同意し「私たちが最上級！」と絶叫して大会を締めた。
現在、同王座の最多連続防衛記録は中野、白川未奈、ウナギ・サヤカ組となつぽい、舞華、ひめか組が樹立した「Ｖ７」。現王者のうち２人が自らつくりあげた記録を塗り替えることになるが、なつぽいは「うちらの最多防衛記録、この最上級のトリオで更新しよ」と目を輝かせた。コズエンが新たな歴史を刻む。