王道マットのタイトル戦線が一気に動き出した。22日の全日本プロレス後楽園ホール大会では、6人タッグ戦で「北斗軍」の大森北斗、羆嵐、サイラス組が、チーム「斉藤ブラザーズ」の斉藤ジュン、〝ミスター斉藤〟土井成樹、セニョール斉藤と対戦。最後は羆嵐のアシストを得た北斗が、フロッグスプラッシュでジュンを沈めた。
試合後、北斗はおもむろにマイクを握り「斉藤ジュン君、北斗先輩はかっこよかったか? お前は『いつでもどこでも世界タッグをやってくれる』と言ってたね」と、10月12日の埼玉・行田大会で斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ)が保持する世界タッグ王座への挑戦を表明。「パートナーは埼玉のスーパースター、羆嵐さんだ」と地元凱旋となる相棒を紹介した。
さらに世界タッグ王者に向けて「おい、斉藤ブラザーズ。埼玉じゃ、お前らなんて誰も知らないぞ」と言い放つ。
レイは先日の取材で「(地元の)宮城県では、もうどこに行ってもすぐに声をかけられる状態だ。最近は東京とか神奈川県内でもよく声をかけられるようになった」と語っていたが、確かに埼玉のことは口にしていなかった。
すると、この日の「王道トーナメント」準決勝で綾部蓮に黒星を喫し、敗退となったレイは「返り討ちにしてやる」と宣言。ジュンも「北斗軍は、本気で俺たち斉藤ブラザーズに叩き潰されたいらしいな。やってやるよ、DOOM!」と応戦し、世界タッグのV5戦が電撃決定した。
この他、同大会では王者の土井vs田村男児の世界ジュニアヘビー級選手権も決まった。
また、翌10月13日の静岡・沼津大会ではアジアタッグ選手権の開催が決定。王者のMUSASHI&吉岡世起にライジングHAYATO&安齊勇馬が挑戦する。
旗揚げ記念シリーズとなる10月22日の後楽園大会では、「耳性めまい」から復帰した諏訪魔の「デビュー20周年記念試合」開催が決定。諏訪魔、X組が鈴木秀樹、近藤修司組と対戦する。なお気になるXは、試合当日に発表される見込みだ。