パリ五輪のバレーボール男子日本代表・山本智大(29=大阪ブルテオン)が〝守備職人〟のプライドをのぞかせた。
リベロとして守備陣をけん引した山本だったが、パリ五輪は準々決勝にイタリアに2―3で逆転負け。目標の金メダルには届かなかった。それでも、現在は10月に開幕するSVリーグに向けて再始動。22日には大阪・枚方市内で行われた所属チームの会見に出席し「僕だけじゃなくて、チーム一丸となって優勝を目指して頑張っていこうと思ってやっている」と力を込めた。
球技では攻撃陣が注目されるケースが多い一方で、近年の日本バレーボール界ではリベロに光が浴びる機会が増加。「僕が2019年に初代表入ったころはそこまでリベロに対して注目度はなかった。僕やもう1人の小川(智大)選手がリベロの価値を上げられていて非常にうれしい。さらに成長していけるように、もっともっとリベロの存在だったり、リベロを目指したい小さい子供たちが増えてくれれば僕はうれしい」としみじみ語った。
新リーグの初陣・10月11日の大阪ブルテオン―サントリー(東京体育館)は、フジテレビ系で生中継される。「地上波でゴールデンの時間で放送していただくことは非常にうれしい。五輪で日本中の方からたくさんの応援をしていただいて、その熱を保ったままSVリーグに臨みたい」と今後も普及の側面からも全力を尽くす構えだ。