巨人の阿部慎之助監督（４５）が１―０で勝利し優勝へのマジックを「４」とした２３日の阪神戦（甲子園）後に試合を振り返った。
勝負の一手で試合を決めた。試合は序盤から投手戦の展開となり、中４日で先発したグリフィンは５回無失点と好投。両チーム無得点のまま迎えた７回、先頭・吉川、岡本和と連打で無死一、三塁とこの日最大のチャンスが到来。ここで打席には前日の試合でチャンスを含む３打数無安打に終わっていた坂本が代打で送られた。
左翼席のＧ党から大歓声で迎えられると、相手先発・高橋が投じた５球目、１４９キロの直球を右前へうまくはじき返して値千金の先制適時打に。阿部監督の采配が的中し、のどから手が出るほど欲しかった１点をもぎ取った。
これには阿部監督も「もう今日は全員でいこうと思っていたので。そこで打ってくれるのは、やっぱり…最後信じて良かったなと思います」と喜びをかみしめるように坂本を称賛。「やっぱりいろいろな修羅場をくぐってきた人なのでね。そこを信じて使っているだけなので。それに応えてくれたので勝ちがついたのかなと思います」と胸の内を明かした。