新日本プロレスのＫＯＰＷ保持者グレート―О―カーンの独占インタビューにまたも成功した。２９日の神戸ワールド記念ホール大会では、ＩＷＧＰ世界ヘビー級王者の内藤哲也（４２）に挑戦する。いよいよＩＷＧＰ世界王座初挑戦を間近に控えた余は、「ユナイテッド・エンパイア」の時代到来を確信。プロレス界最高峰王座奪取後のプランをとくと聞くがいい――。
――神戸決戦が近づいてきた
余 待ってたぜェ！！ この瞬間（とき）をよォ！！ コンディションも万全で、各会場でオーカーンコールが自然発生しておる。帝国の支持率が高まっていることを肌で感じるな。ユニットとしても（ジェフ）コブとＨＥＮＡＲＥがそれぞれ辻（陽太）と高橋ヒロムに防衛し、流れが来ておる。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン（ＬＩＪ）よりも、我が帝国の人気度は世界一ィィィ！
――ついにエンパイアの時代が来たと
余 うむ。人気が低迷しているヤツらは、来年のさらなる減俸間違いなしじゃろうな。そうなるといよいよ辞めるんじゃないか？ 高橋ヒロムのユーチューブを見たが、菅林直樹会長によればアイツらは今年の契約で全員保留していたらしいからな。詳しい理由は明かされとらんが、どう考えたってカネでもめたんだろ？ もう、物売るってレベルじゃねえぞ！
――保留も選手に与えられた正当な権利だが…
余 確かに権利はあるが、ファンはどう思うかな？ 幻滅するんじゃないか？ 結局、新日愛より金なんだよ。ちなみにエンパイアは最初から提示額が高額だから、常に一発サイン。うわっ…ＬＩＪの年収、低すぎ…？ そんな会社から価値なし評価されたヤツらに余がトドメを刺してやろう。来年、新日本にオメーの席ねぇから。
――内藤からはコールを要求する姿を「媚びている」と指摘された
余 貴様はどう思う？
――まあ媚びてるなと
余 言葉をつつしみたまえ！！ 君は次期ＩＷＧＰ世界ヘビー王の前にいるのだ！！ 貴様は「これをやれ！」と上から横柄に命じられて「媚びてるな」と思うのか？ 退かぬ！ 媚びぬ！ 省みぬ！ 帝王に媚びはないのだ。そもそも余は前々から愚民に「ひれ伏せ！」と命じる一方で、余のファンである帝国民には「面を上げろ、褒めて遣わす」と支配者流の施しを授けてきた。コールを要求するのは言い換えれば、帝国民よ、革命の時である。声を上げろ！なのだ。
――無礼をお許しください。ＫＯＰＷの挑戦者がいないことで、タイトルと保持者に魅力がないとも言われていた
余 内藤…あっせんなよ。お互いの今年のタイトル戦の数は変わんねぇよバカ。余はこのシリーズはＩＷＧＰ世界王座に集中しておる。しかし、このＫＯＰＷに関しては、ものすごく考えていることがあって、次のシリーズには確実に引っ張りだこじゃろうし、年末にはとある発表をするつもりじゃから、焦らず待っておけ。
――だが、ＩＷＧＰを取れば、すぐ１０月１４日両国大会でザック・セイバーＪｒ．とのＶ１戦だ
余 ザックのコメントを見て分かるように、内藤哲也よりも余を欲しておる。そして余はザックに一度も勝ったことがない。これまで負けてきたからこそ、次はどうするかを考えてきた。両国でその答えを見せてやろう。
――オーカーンなら簡単に勝てるとザックに侮られている可能性は…
余 処すぞ。そんなわけがないだろう。余とザックは互いに、サブミッション対決で１００万円かけてもいいとまで言っておる。決していいカモだと思われてるのではなく、お互いに実力を認め合い、そしてプライドをかけて戦うことを約束した間柄なのじゃ。
――無礼をお許しください。ベルト奪取後のプランは
余 うむ。余がＩＷＧＰを取ったら、それをかけて戦いたい人間が２人いる。棚橋弘至と永田裕志じゃ。かつて防衛記録をつくってきた２人が、最後にＩＷＧＰ戦を戦った相手としてこの余の名前を刻みたいと思っておる。
――確かに一時代を築いた２人は、ＩＷＧＰから長らく遠ざかっている
余 ＩＷＧＰと言えばオーカーン。そのための過程に過ぎないが、最後の相手を務めたいと思うのはもしかしたら、少なからずあの２人にだけはリスペクトがあるのかもしれんな。余が絶対的なＩＷＧＰ世界王者としてプロレス界に君臨するその前に！ ひれ伏せっ愚民ども！