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【中日】16年ぶり観客動員230万人突破濃厚 要因は「インスタ映え」と「大谷翔平効果」

東スポWEB 2024年9月24日 5時38分

立浪和義監督(55)の退任が決まった中日が記録的な観客動員を見せている。22日の広島戦(バンテリン)で今季最多となる3万6310人を動員すると23日の同カードも3万6320人と2日連続で最多入場者数を更新。これで今季の観客数は223万698人となり、10月4~6日のDeNA3連戦でシーズン230万人突破は確実な状況となった。

中日の年間観客動員が230万人を突破するのは落合監督時代の2008年以来、実に16年ぶり。第2次星野監督時代(1996年~01年、96年の本拠地はナゴヤ球場)に5回、山田監督時代(02、03年)に2回、落合監督時代(04年~11年)に4回、230万人を突破しているがバックスクリーンに大型LEDビジョンが設置された関係でバンテリンドームの座席数は落合監督時代よりも2000席ほど減っている。しかもチームは3年連続最下位の危機。にもかかわらずなぜこれだけ観客動員は伸びているのか? その一因として考えられているのが「インスタ映え」と「大谷翔平効果」だ。

球団サイドの調査では観客の年代別で最も多いのは20代だという。SNS世代だけにスタジアムでの楽しみ方もナインに声援を送るだけではない。「若い世代がビクトリーショー(中日が勝利した試合後に行われるショータイム)で盛り上がっています。友達と一緒に来て幻想的にライトアップされたスタンドの写真をインスタにあげるケースが増えているんです」(球団幹部)という。

また別の球団関係者は「昨年のWBCから続いていますが大谷選手の影響も大きいでしょう。若い子はみんな大谷選手を知っているわけだから」と大谷の活躍で野球そのものに興味を持つ人が増えたことが観客動員増につながっているとみている。50―50を達成したことで大谷フィーバーはさらにヒートアップ。「野球に対する関心の入り口としては大きいと思います」と分析する声も出ている。

今季は中日だけでなくどの球団も観客動員がアップしている。大谷翔平という球史に残るヒーローの出現は日本球界全体に好影響を与えているようだ。

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