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大谷翔平「60―60」LAタイムズが期待 ロッキーズとの最終3連戦「何が起きても不思議ではない」

東スポWEB 2024年9月24日 11時38分

ドジャースの大谷翔平投手(30)の勢いが止まらない。22日(日本時間23日)の本拠地でのロッキーズ戦で9回に53号同点ソロを放ち、3回に日本選手最長の5試合連続となる二盗に成功するなど2盗塁を加えて前人未到の数字は「53―55」に達した。一体数字をどこまで伸ばすのか。日米のみならず全世界の野球ファンが注目している中、地元ロサンゼルス・タイムズ紙は「60―60」と異次元の数字の達成を期待している。

大谷は22日(日本時間23日)の本拠地でのロッキーズ戦で1点を追う9回先頭でハルバーセンのスプリットを捉えて右中間に53号同点ソロを運んだ。続くベッツのサヨナラ弾で劇勝した。足でも3回に二盗に成功して日本選手最多の5試合連続盗塁をマーク。7回一死一塁で二盗を決めて、フリーマンの適時打で生還して1点差とした。とにかく常識を超えた活躍だ。

史上6人目の「40―40」を歴代最速で達成した8月23日(同24日)以降もペースは落ちずに19日(同20日)に前人未到の「50―50」に到達。さらに本塁打と盗塁を積み上げ、「53―55」に更新している。MLB公式サイトは23日(同24日)に「最終週にかかるトップ10の事柄」と題する特集で「残り1週間で大谷は異次元のシーズンを続け、限界に挑戦するチャンスを得ている」と具体的な数字は出さずにさらなる記録更新を予想している。

そんな中、夢の数字を期待しているのは地元ロサンゼルス・タイムズ紙だ。「大谷翔平の50―50はまるで過去のこと」と前置きすると「60―60」を挙げた。大谷が50号を打つまで、2001年に放った49本塁打がドジャースのシーズン記録だったショーン・グリーン氏が「この男は誰もが信じられないことをやっている。我々の知る限り、60―60に到達する可能性もある」とコメントしたことを改めて報じ、「60―60」の可能性について分析した。

同紙は「大谷は好きな時に二塁か三塁を盗むようであるため、残り5盗塁は十分あり得る」と60盗塁は可能と指摘。ただ、ドジャースがパドレス戦で2勝し、ナ・リーグ西地区優勝を果たした場合、ロバーツ監督がポストシーズン前に大谷の負傷の可能性を減らすために盗塁を控えるよう要求する可能性も示唆している。

いずれにしろハードルが高いのは本塁打だ。同紙は「ドジャース最後の6試合で7本塁打を打つことはいくらナ・リーグのMVPレースを独走する彼でもありそうにない」との見方も。「だが、大谷はホームラン好きのクアーズ・フィールドで打つことになるので、何が起きても不思議ではない」と期待を寄せる。

残り6試合のうち、地区優勝を争うパドレスとの3試合の相手先発は24日(同25日)の初戦からキング(12勝9敗)、7月25日(同26日)のナショナルズ戦でノーヒットノーランを達成しているシース(14勝11敗)、マスグローブ(6勝5敗)の表ローテーションだ。今季はキングとは7打数3安打で1本塁打、シースは2打数無安打、マスグローブは1打数1安打で、特に苦にしている感じはないが、難敵。展開次第で勝負を避けられるケースもあるだろう。

一方、27日(同28日)からロッキーズと最終3連戦の舞台となるクアーズ・フィールドは標高1600メートルに位置し、本塁打が出やすい。大谷の今季最長476フィート(約145メートル)の20号は同球場で6月18日(同19日)に放ったものだ。プレーオフの可能性は消滅しており、勝敗にこだわり、勝負を避ける必要はない。つまり、3打席連続アーチで「50―50」を達成したマーリンズと同じ立ち位置なのだ。直近6試合で6本塁打マークしており、可能性は十分。最後はキリの良い数字で締める。

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