落語家の立川談春が24日、自身の「X」(旧ツイッター)を更新。20日に亡くなった文芸評論家の福田和也氏を悼んだ。
談春は福田氏が創刊に携わった雑誌「en-taxi」でエッセイを連載。その後「赤めだか」と改題されたエッセイ集は第24回講談社エッセイ賞を受賞したという過去を持つ。
談春は「私を世間に出してくれた恩人が亡くなりました。落語界から世の中に出す為だけに現れたような人でした」と福田氏を表現。
そして「何ひとつ恩返しもできぬまま私から去ってしまいました。申し訳ありません。ありがとうございました」と続け、福田氏に礼を返せなかった後悔と感謝の念をつづった。
その上で「『逢仏殺仏 逢祖殺祖』と教えてくれた貴方に見出されたことを誇りに思います」と、福田氏が禅宗の言葉を用いて、談春にしがらみを捨てるよう助言していたことを振り返りながら文章を締めくくった。
SNS上では「ご冥福をお祈りします」といった福田氏を悼む声や、「『赤めだか』たまに読み返しています」といったコメントも寄せられていた。