陸上女子１５００＆５０００メートルの日本記録保持者・田中希実（ニューバランス）が〝世界一〟への覚悟を明かした。
パリ五輪では１５００＆５０００メートルで決勝進出を逃すも、すでに両種目で来年に行われる世界選手権（東京・国立競技場）の参加標準記録を突破。２５日に都内で開催された活動報告会では「改めて私は世界のトップを目指したいと思い始めた。今までも世界のトップと口にしてきたが、今までとは違ったような意識で口にするようになっている」と振り返った上で「本当に世界のトップに１点集中して普段の練習や生活から取り組んでいかないといけない」と展望を語った。
ロサンゼルス五輪を見据えるにあたり、マラソンへの転向を期待する声もある。それでも、現状では「今の私はスピード自体が達していない。今の力だとどちらも中途半端になる」。引き続きトラックで戦う方針を示しつつも、パリ五輪の５０００＆１万メートル銅メダル、マラソン金メダルのシファン・ハッサン（オランダ）を引き合いに「できるだけの地力をつければやりたい。できるかわからないけど、あれをできる力をつけたい」とトラックとマラソンの両立に言及する場面もあった。
目指すは「世界のトップ・オブ・トップの一員」。中長距離界のエースがさらなる進化を誓った。