Infoseek 楽天

〝スリざんまい〟アイドルが逮捕前日に常連クラブへクレーム「私はスリではありません」

東スポWEB 2024年9月25日 20時13分

都内クラブでスリを重ねたとして窃盗罪に問われたアイドル「KEN」ことルル・ジョン・クリス被告(22)の初公判が25日、東京地裁で開かれた。

起訴状などによると、ルル被告は今年5月25日未明、渋谷のクラブで客3人から財布をスった。同じフィリピン国籍の相棒ブエナ・ジョシュア・セドリック・ゲバラ被告(23)はその場でセキュリティースタッフに捕まり、ルル被告は逃走。

当時、ブエナ被告がルル被告に「私は捕まる。あなたが説明して」と戻ってくるようメールすると、「あなたは私とツレではないと言って」と返信だけが来たことも明かされた。ルル被告の逮捕は6月5日。

昨年7月ごろ、2人は友人の紹介で知り合った。ブエナ被告は供述調書でこう話している。

「出会った頃からケント(ルル被告)は私に『一緒に盗みをしよう』と誘ってきました。ケントは大阪にいたことがあり、『大阪では難波や心斎橋のクラブで盗める』と話していました。財布の中に入っていたクレジットカードに私は興味はなく、それを使うことはありませんでした。ただケントはそのクレジットカードを使っていることがありました。またアメリカンエクスプレスのクレジットカードは高いので、ケントが箔をつけるために財布の中にも入れていたことがありました」

被告人質問で、ルル被告はこの大阪のくだりの発言を否定。スリを始めたのは「ジョシュアと関わってから」で、それ以前の日本でのスリ経験は「ないです」とした。逆にブエナ被告から、知り合った時に「(経験が)あるって聞いてました」。

2人でスリを始めた時期も、ブエナ被告は「(昨年)8月ごろから月に1~3回くらいの頻度で(ルル)被告人と一緒にクラブで」(調書から)としているが、ルル被告は「去年の11月ごろ」と答え、話が食い違う。

逮捕されるまでは、スリで得たひと晩の〝儲け〟をキッチリ分け、グッチやプラダなどハイブランドの財布は売って換金し、それも折半するほどの仲だったのに…。どっちがウソをついているのか?

常連だった都心のクラブで、かねて2人は要注意人物としてマークされていた。SNSを特定するなどして入手した2人の顔写真を貼り出し、日本語と英語で「スリに注意」と客に注意喚起する店も。

そんな店に、ルル被告がSNSを通じ「私はスリではありません。(中略)クラブにも行ってません。(中略)すぐに私の写真を外して下さい。さもないと、私はあなたを訴えます」などと、英語で長いクレームを送ってきたのは、逮捕前日のことだった。

この記事の関連ニュース