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【MLB】黒歴史王手のホワイトソックス「チームを売れ!」の罵声の中…奇跡の2連勝で新記録阻止

東スポWEB 2024年9月26日 17時3分

ワースト新記録に王手をかけている最弱軍団が土俵際で耐えている。1962年にメッツが記録したシーズン120敗に並んでいるホワイトソックスは25日(日本時間26日)、本拠地でのエンゼルス戦に延長10回、4―3でサヨナラ勝ち。121敗目を免れた。前日の同カードは0―2の8回に3点を奪って逆転勝ちしており、22日(同23日)のパドレス戦で120敗目を喫してから2連勝となった。

2回にコリー・リーの2ランで先制したが、8回に同点に追いつかれ、本拠地のファンは「チームを売れ」「ジェシー(ラインスドルフオーナー)は最悪だ」の大合唱。しかし、タイブレークとなった10回、6番手左腕、ジャレット・シャスターがエンゼルス打線を無失点に抑えると裏の攻撃で無死二塁からアンドルー・ベニンデンティが左中間を破るサヨナラ打を放ち、罵声は一瞬にして歓喜に変わった。

二夜連続で〝奇跡〟を目の当たりにした地元メディアも興奮。「FOXスポーツ・シカゴ」は「今夜は違った」の見出しで「どのチームよりも多くの試合を失う可能性があったホワイトソックスは過去二夜、歴史を保留にした」と驚異の粘り腰をたたえた。

ホワイトソックスの残りゲームは3試合。26日(同27日)にエンゼルスと戦い、27日(同28日)と28日(同29日)はタイガースと敵地で相まみえる。

グレイディ・サイズモア監督はここまで9勝をマークしているエースのギャレット・クロシェの登板を1日遅らせ、27日のタイガース戦に先発させると明言。タイガースはワイルドカード進出がかかっており、同監督は「プレーオフ進出を争うチームに対して最高の選手を投入したい。彼らは私たちのライバルだ」と語った。

また、別のメディア「ファンサイデッド」は「ホワイトソックスは崖っぷちにしがみついている。一歩間違えれば不幸な歴史の裂け目に落ちてしまうが、彼らは確かに指先でつかまっている」と、ホワイトソックスの執念を報じ「一方のチームがプレーオフを求め、もう一方のチームが不名誉からの救済を求めている。シカゴはタイガースと真に迫る戦いに挑む」と〝裏天王山〟の見どころを伝えた。

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