中国・四川省で、ポークジャーキーをビーフジャーキーと偽装してネットで販売し、５００万元（約１億円）荒稼ぎした夫婦が逮捕された。香港メディア・星島網が２６日、報じた。
四川省自貢市の撫順県公安局は、偽造品や粗悪品を製造・販売していた事件の摘発に成功した。捜査によると、２０２３年３月以降、王容疑者と張容疑者は青海省西寧市に闇工場を設立し、大量のポークジャーキーを購入し、ビーフ（ヤク肉）ジャーキーと偽装した袋に包装し直し、１パック５５元でネット販売。５００万元の利益を得ていたという。
自貢市の住民がネットでビーフジャーキーを購入したところ、見た目も食感もヤク肉とは大きく異なっていた。地元の食品安全局が製品を検査に提出したところ、ビーフジャーキーから「豚肉の成分」が検出されたことが判明。悪徳業者が利益を得るために偽物のジャーキーを販売していることを知り、撫順県公安局は捜査を開始した。最近になって、王容疑者夫妻、従業員を含む５人が逮捕された。
王容疑者は逮捕後、「ポークジャーキーはビーフジャーキーと見た目も味もよく似ており、食べ比べないと区別できない」と供述している。
警察は闇工場から２・２７トンのジャーキーと１３万袋以上を押収した。