2位の阪神は今季残り5試合で〝ミラクルアレンパ〟を狙う。
27日の広島戦(マツダ)に向けて26日に広島へ移動した岡田彰布監督(66)は、重要な今後の試合に向けて着々と準備。今季の27試合にすべて先発として登板した村上頌樹投手(26)を中継ぎで待機させ「明日(27日)からベンチ入れるよ。DeNA2戦目があるからな、投げれるしそこでも。絶対使ういうわけではないからな。なんかあった時にな」とラストスパートにかける。
また、低調な打線について「打てる球けえへんって。この時期なってボロボロのゲームなれへんよ。『絶対抑えたろ』と思って投げてくるわけやから」と独特な言い回しでハッパをかけた。CS進出がかかっている4位・広島、3位・DeNAとの対戦はロースコアの激戦必至とみている。
そんなしびれる戦いが続く中で指揮官が口酸っぱく説いているのが〝二ゴロの重要性〟だ。24日の巨人戦(甲子園)では8回無死二塁から佐藤輝明内野手(25)が浅い中飛に倒れ、走者を進めることができず、0―1で敗戦。一方、25日のDeNA―巨人では3回一死三塁からDeNAの佐野が放った二ゴロが決勝打となった。明暗を分ける大事な場面で虎の背番号8と、ハマの背番号7との意識の違いは明らかというわけだ。
虎将は「DeNAの牧なんかノーアウト二塁なったら自分でセカンドゴロ打ちにいってるよ」。残り少なくなった今後に向けて「セカンドゴロやろな、キーは。オマエ、そういうことやろ」と力説した。
この日はCS進出が確定した一方で首位の巨人が勝利し、再び2ゲーム差に広がった。虎ナインには負けられない戦いが続くが、〝理想の打撃〟で望みをつなげられるか。