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羽賀研二容疑者の悪事に〝司法書士会No.2〟が加担した背景

東スポWEB 2024年9月27日 5時3分

強制執行妨害などの疑いで、元タレントの羽賀研二(本名・當真美喜男=63)容疑者とともに司法書士が逮捕されたことが注目されている。

逮捕者は暴力団幹部を含め7人。逮捕容疑は、他の者と共謀し昨年6月22日、差し押さえを免れる目的で、羽賀容疑者が所有する沖縄県内のビルの所有権が、自身が代表取締役を務める会社に移ったとする虚偽の登記をするなどした疑い。

逮捕された司法書士の野崎史生容疑者は日本司法書士連合会の副会長だった。同連合会は26日に会長談話を発表。「報道内容が事実であるとすれば、そのような行為は到底許されるものではなく、極めて重大な事態であると厳粛に受け止めています」とコメントしている。

弁護士の紀藤正樹氏もX(旧ツイッター)を更新し、「司法書士会の大不祥事。会の記者会見も必要です」とつづった。さらに「時期から見て日司連副会長就任時期の容疑。郵送による登記でしょうか」と自身の見解を示している。

業界団体の副会長という肩書があっても犯罪に手を染めてしまうとは驚くばかりだ。副会長が暴力団幹部とは知らずに仕事を引き受けたのか、もともと関係があったかはこれからの捜査の焦点にもなる。

一方、士業に詳しい関係者は「私は行政書士と社労士の資格があるのですが、背景には士業が儲からなくなっていることがあるのではないでしょうか」と指摘した。

「士業は斜陽産業ですよ。特に司法書士の場合はバブル期以降は土地取引も少なくなっています。登記等の仕事が減っているんですね。また、不動産会社は自社の社員を教育してアウトソーシングしなくなりました。社員を育てた方が経費が安いとなったわけです」(同)

なかなか厳しい業界のようだ。

「私も行政書士の看板だけでやっていこうという気はないですね」(同)

たとえ儲からないとはいえ、犯罪は許されることではない。

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