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【ソフトバンク】エリートゆえの葛藤… 不振オスナ「こんな数字を見るのは僕も初めてなんだ」

東スポWEB 2024年9月27日 5時3分

リーグ優勝を決めているソフトバンクは26日の西武戦(みずほペイペイ)で2―4と逆転負けを喫した。最多勝を目指すエース・有原が8回120球、1失点の力投。終盤までリードを守って勝ち星を手中に収めていたが、9回に抑えのロベルト・オスナ投手(29)がまさかの3失点で14勝目は無残にも消えた。

試合後、オスナは「有原さんの14勝目、最多勝争いをしている中でこういう結果に終わってしまい、本当に申し訳ない」とふがいない結果に唇をかんだ。7月に戦線離脱して8月に腰の治療のため渡米。患部の炎症が癒えて今月6日に電撃来日して、この日が一軍復帰6試合目、前日からの連投は復帰後初だった。1点リードの9回に無死満塁のピンチを背負うも2者連続三振で二死までこぎつけたが、代打・栗山を抑えられなかった。痛恨の2点適時打で逆転を許すと、さらにトドメの1点を失った。

かつてMLBでセーブ王のタイトルを獲得し、メジャー史上最年少で100セーブに到達した実力者。脂の乗った29歳だが、今季は開幕から何かがおかしかった。渡米前、オスナは「自分の納得いくパフォーマンスを出せず、チームに迷惑をかけているのが悔しい。こんな数字を見るのは僕も初めてなんだ…」と吐露。メジャーでさえシーズンワースト防御率が3・38で、NPBでは昨季まで2年連続の0点台だった。だが、今季は防御率3点台から4点台を行ったり来たりする低調なパフォーマンス…。スーパーエリートゆえにフラストレーションを抱え込み、もがき苦しんだ。

今は厚い信頼を寄せる小久保監督に応えられないふがいなさを募らせている。「一年間本当によくしてもらったから、小久保さんのために勝ちたい気持ちでいっぱい。でも、今日は結果につながらなかった…」。

渡米中に食事制限などで10キロの減量に成功し、体のキレは取り戻しつつある。1つずつ階段を上っているのは確かで「ポストシーズンに向けて状態を上げていくしかない」と懸命だ。今季の不振は、オスナにとって初めてといえる挫折。絶対守護神の冠を取り戻すべく、オスナがあがいている。

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