27日に投開票を迎える自民党総裁選は石破茂元幹事長、小泉進次郎元環境相、高市早苗経済安保相の3人が激しく競り合う。
前日26日も各陣営による水面下での支援議員の〝ひきはがし工作〟があちこちで発生。結末は最後まで全くわからない。
総裁選は国会議員票の368票と党員・党友票368票の計736票で過半数を獲得すれば当選となるが、過半数の候補者がいなかった場合は上位2人による決選投票となる。3人の中から誰と誰が決選投票に進むかが焦点だ。
26日、石破氏はJR上野駅広小路口で街頭演説を行い、高市氏と小泉氏は投票を呼びかけるため議員に個別で電話をかけていたとみられている。
「石破さんはオーソドックスな戦い方。勢いがある高市陣営は一気呵成でやっている。でもエネルギーがあるのは小泉陣営。党員への電話作戦だって(スタッフに)2000件ノルマを課していたそうです。PR会社を付けたり、組織だって近代戦をやっているのは小泉陣営です」(永田町関係者)
とはいえ、やはり命運を握るのはキングメーカーたちの存在だという。小泉氏は菅義偉元首相が支援。その一方で25日には小泉氏が麻生太郎副総裁と面会し、支援を要請したと報じられた。
「菅さんはなりふり構わず議員集めをしているようです」(前同)
古い自民党との決別は難しいようだ。