自民党総裁選（２７日投開票）新総裁に選出された石破茂元幹事長が記者会見を行った。三つどもえの戦いを繰り広げた高市早苗経済安保相、小泉進次郎元環境相の人事について言及した。
人事構想を問われた石破氏は「人事は白紙」を強調した上で「自由民主党が極めて厳しい状況であることは承知しています。この厳しい状況を何とか打開し、国民の皆さまに信頼をいただくために、党において、内閣において、国会において、それぞれの役割を適切に果たしていただくために人事は執り行っていきたい」とした。
過去最多９人が立候補した自民党総裁選。８人についても「それぞれ立派な所見をお持ちであり、また立派な誠実性をお持ちの方ばかりであります。その方だけに限るつもりはございませんが。ともに戦った方を、それぞれの最もふさわしい役職にお願いすることは当然のことでございます」と述べた。激しい戦いを繰り広げた高市氏と小泉氏についても「高市候補、あるいは小泉候補につきましても考え方は同様でございます」とした。
自民党総裁選は１回目の投票で高市早苗経済安保相が１８１票（議員票７２、党員票１０９）でトップ。石破氏が１５４票（議員票４６、党員票１０８）で次点となった。過半数を得た候補がいなかったために２人が決選投票に進んだ。決選投票では計４１４票（議員票３６７票＝有効３６２票、都道府県連票４７票）の内、石破氏が２１５票（議員票１８９、都道府県連票２６）、高市氏が１９４票（議員票１７３、都道府県連票２１）だった。