阪神は27日の広島戦(マツダ)で延長12回、2―3でサヨナラ負け。打線が11残塁の拙攻に苦しみ延長戦へもつれこむと、最終12回に中継ぎ要員としてブルペン待機していた村上頌樹投手が、末包に右越えの決勝打を献上した。
首位・巨人が中日を下したためマジックは1。阪神の逆転優勝の可能性はこの日の敗戦をもって、限りなく厳しくなった。絶対に負けてはならない一戦に敗れた虎ナインたちは、今季最終戦となる敵地・マツダスタジアムに集まった虎党たちの元へ、肩を落としながらもあいさつに向かった。
そんな中、失意を隠すことができなったのが敗戦投手となった村上だ。あいさつを終え、三塁側ベンチへ帰還したが、あふれ出る涙を抑えることができずに号泣。チームメートの桐敷、岩崎らに肩を抱かれながら静かにグラウンドから去った。