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【阪神】岡田監督 痛恨のサヨナラ敗戦…ベンチでしばし動けず「負ける時はそんなもん」

東スポWEB 2024年9月28日 0時28分

今季5度目となる〝サヨナラ惨敗〟の結末は、さすがに予想できなかったはずだ。セ2位の阪神は27日の広島戦(マツダ)で延長12回の末、2―3でサヨナラ負け。岡田彰布監督(66)はゲームセットの瞬間、しばらくグラウンドを見つめたまま動くことすらできなかった。

2点差のビハインドを8回に同点へと追いつき、延長戦に持ち込みながらも最後は辛酸をなめさせられた。首位・巨人が中日に勝利したためゲーム差は3に広がり、相手のマジックもついに「1」。28日にも巨人のVが決まり、ミラクル逆転連覇の可能性が完全消滅する。

奇跡を引き起こそうと最後までもがき続けたが、この日の大事な一戦は悔やんでも悔やみきれないミスから悪循環が敗戦の決定打となった。12回一死、代打・野間の打球は一ゴロで仕留められたはずだった。ところが大山のトスがそれ、二死無走者となるところが一死二塁の大ピンチへと急転。ここでマウンドに立っていた今季初リリーフの村上が、末包に右越えサヨナラ打を浴びた。

「普通に三者凡退で終わっているよ。大事なところでエラーが出るからなあ」とは岡田監督の試合後の弁だ。「普通の野球」が口グセの虎将。引き分けに持ち込み、わずかな連覇への可能性をつなぎとめる青写真がもろくも崩れた。

展開としては悪くはなかった。先発・大竹が初回に2失点を許すも、6回1/3を2失点と試合をつくった。7回に佐藤輝の16号ソロで1点差。8回は二死二塁から森下の左前同点適時打で試合を振り出しに戻した。

9回は相手守護神の栗林を攻め、佐藤輝の安打と犠打、さらに敵失も絡んで一死満塁の好機を得た。だが、代打・梅野、近本が2者連続の空振り三振を喫し、勝ち越すことができなかった。

「あのチャンスでなあ。ひっくり返さなあかんからなあ。負ける時はそんなもん。そんなん決まってるやんか」(岡田監督)

シーズン最終盤で痛くない負けなどない。それにしても、後味の悪過ぎる敗戦となったのは間違いないだろう。広島の今季敵地ラストゲームで虎党、そして阪神の面々はこれ以上ない悪夢を目に焼き付けられた。

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