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【巨人】健在なら「還暦祝い」だったが… 川相コーチの誕生日に〝Vリーチ〟で選手感慨

東スポWEB 2024年9月28日 5時3分

栄光のゴールは目前だ。巨人が27日の中日戦(東京ドーム)で3―1と接戦を制し、2連勝。2位・阪神が広島に敗れ、優勝へのマジックを「1」に減らした。

執念で勝利をつかみ取った。5回まで両チーム無得点と投手戦の展開となった中、6回無死一、三塁に岡本和の通算1000本安打となる中前適時打で先制すると、その後も一死満塁から浅野の押し出し四球でさらに1点を追加。8回には石川昂に適時打で1点を返されたが、直後の攻撃で大城卓の犠飛によって1点を奪い返し、最後は8回途中から回またぎでの登板となった守護神・大勢がぴしゃりと締めて逃げ切った。

阿部監督は「勝ってよかったです」と安堵の表情を浮かべながらも「もうほかのチームは関係ない。とにかく自分たちで勝っていくだけ」と一戦必勝を誓った。

戦線離脱を余儀なくされた背番号78の存在がナインの奮起につながっている。腰痛の悪化により25日からチームを離れている巨人の川相昌弘内野守備コーチは、この日がくしくも60歳の誕生日。健在であれば、グラウンド上で仲間たちとともに〝Vリーチ〟で「還暦祝い」に花を添えるつもりだった。そんな不遇な同コーチを思い、選手の一人は「腰痛がひどい中、ここまで一緒に苦しみながら戦ってきてくれた。きっと今はヤキモキしていることでしょうけど、早く優勝を決めて川相さんの気持ちを楽にさせてあげたいです」と胸の内を吐露した。

28日の広島戦(マツダ)に勝つか引き分けで優勝が決定。静養しながら歯がゆい気持ちを抱いているであろう川相コーチのためにも巨人の面々は、このままラストスパートで悲願のリーグ制覇をつかみ取る腹積もりだ。

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