総合格闘技イベント「ＲＩＺＩＮ．４８」（２９日、さいたまスーパーアリーナ）の前日計量が２８日に都内で行われ、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ（２３＝キルギス）と６６キロ契約（フェザー級）で対戦するフアン・アーチュレッタ（３７＝米国）が規定を２・９キロ超過し、条件付きで試合を行うことになった。アーチュレッタは昨年大みそかにも計量に失敗している。
この日の計量は午前１０時から午後１時まで行われた。全選手がこの３時間の間に規定をクリアすることが求められるが、アーチュレッタは最後までクリアできず。２．９キロと大幅な超過で試合を行うかは対戦相手陣営の判断に委ねられたが、シェイドゥラエフ本人が「全く問題ない」と意に介さなかったために試合が行われることになった。これを受けてＲＩＺＩＮ ＦＦは、規定により以下の条件で試合を行うと発表した。
１．アーチュレッタの勝利は記録されず、次に掲げるとおり裁定される。
（１）シェイドゥラエフが勝った場合、その結果を公式記録とする。
（２）シェイドゥラエフが負けるか、引き分けた場合、記録はノーコンテストとする。
２．アーチュレッタに減点を課した上で、試合を開始する。本試合は階級超過体重が０．５キロ以上につき減点（レッドカード：５０％減）とする。
なおアーチュレッタは体調不良からのリカバリーのため、その後行われた公開計量にも姿を見せなかった。昨年大みそかに６１キロ契約のバンタム級王座防衛戦で朝倉海と対戦した際も２・８キロオーバー。これを受けて階級をフェザー級に上げていたが、１年も経たずして再びの失敗となってしまった。