阪神・森下翔太外野手(24)が28日のヤクルト戦(神宮)で意地の打点を記録した。2―7と大敗を喫し、リーグ優勝は巨人に決まり連覇は夢と消えた。
それでも「(連覇は)したかったけど、そこに対して、負けてしまったからどうこうというのはないです。勝つためだけにやってきたので仕方ない」と悔しさをかみ殺した。
森下の一打は0―4とリードされた3回に飛び出した。二死無走者から近本の四球、中野の安打で一、二塁。ここでカウント2―2と追い込まれながらも、山野の低めの変化球に食らいつき左前適時打として見せた。
試合中に広報を通じてのコメントでは「打ったのはチェンジアップ。つないでつくってくれたチャンスでしたし、とにかくまずは1点返したい展開だったので、コンパクトなスイングを心がけました。まだ諦める点差ではないので、このあと逆転できるように頑張ります」と気丈に話していた。
だが、最後はマツダスタジアムで巨人が勝利した直後に阪神も神宮で敗戦。試合後の森下は「(CSへ向けては)しっかり勝てるように準備はしたいと思います。でも、まだ残り3試合あるので、最後までやれることをしっかりやっていきたいなと思っています」と地に足のついた言葉を残した。
残り試合でも森下らしい全力プレーを虎党の前で示し、CSでの下剋上日本一へ向け牙を研ぐつもりだ。