女子プロレス「スターダム」の玖麗さやか(24)が絶好調だ。
若手主体興行「NEW BLOOD」(29日、埼玉・ところざわサクラタウン)では「エボリューション」のソイとシングルで激突。パワーファイトを得意とするソイに苦戦を強いられたが、スリーパーホールドで絞め上げ粘り強さを見せた。最後は得意のスピアーからのときめきカッター(変型ダイヤモンドカッター)で3カウントを奪った。
これがシングル初勝利。「やっとシングルで勝つことができました。どんな選手にも勝てるようにこれからも成長していきたいと思うので、私のこと見ててください」と呼びかけた。
前日の後楽園大会では、昨年12月25日のデビュー戦で胸を借りた極悪軍団「H.A.T.E.(ヘイト)」の上谷沙弥から6人タッグマッチで大金星を挙げたばかり。試合後は上谷にシングルを要求していた。
上谷からは「シングル? 勘違いしてんじゃねえよ」とXを通して返答されたが、玖麗は「昨日、デビュー戦の時から比べて成長した私を見て、上谷さんがどう思ったかはわからないんですけど…。私はデビュー戦を受けてくれた上谷さんが本当の上谷さんの姿だと思ってます」と澄んだ瞳で訴えた。
入門前から上谷に憧れ、デビュー戦を懇願。尊敬する先輩の〝闇落ち〟に、ショックは大きかった。玖麗は「デビュー戦で私を輝かせてくれたみたいに、今度は私が悪に染まった上谷さんを闇から引っ張り出して、一緒に輝きたいです。なので今度のシングルで私が勝って更生させます」と救いの手を伸ばした。後輩の思いは届くのか。