総合格闘技イベント「ＲＩＺＩＮ．４８」（２９日、さいたまスーパーアリーナ）に、パリ五輪レスリング女子５３キロ級金メダルの藤波朱理（２０＝日体大）と、同７６キロ級金メダルの鏡優翔（２３＝サントリー）がゲストとして登場。金メダル獲得を報告した。
第７試合終了後、榊原信行ＣＥＯに呼び込まれてリングイン。ＲＩＺＩＮのＴシャツを着た２人は、鏡が「元気ですかーっ！」と言ってコーナーに上がりＴシャツを脱ぎ、金メダルを披露した。
鏡は「素晴らしい試合の中、心が熱くなっている。格闘技界がすごい盛り上がりで、こんなにたくさんの観客の中でやるのはうらやましい。レスリング界は盛り上げ足りなくて、こんなたくさんの観客の中ではできないのでうらやましい。ぜひともレスリング界も注目してほしい」とアピール。
藤波も「ずっと今までテレビで見てたけど、キラキラした舞台でうらやましいと思う、私たちレスリングの選手も熱い戦いをしているので、機会があればレスリングの会場にもお越しください」とあいさつした。日本中に名を知らしめた金メダリストも、プロ格闘技興行の盛り上がりに「うらやましい」を連発していた。
また、鏡は今後の格闘技転向について、パリ五輪後の本紙インタビューで「元レスリング世界女王の）山本美憂さんがお母さんになって、すごいきれいな体で出られてかっこいいなと思って。一時はいいかもなという気持ちが出たこともあったけど、周りが『もう、やめとけ』と（笑い）。結局、また戦う競技になるので。レスリングをやらないとなっても、また『戦う』という選択をするかな？」と語っていた。