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【RIZIN】浅倉カンナが激闘&涙の引退「知ってくれて、応援してくれてありがとうございました」

東スポWEB 2024年9月29日 18時14分

総合格闘技イベント「RIZIN.48」(29日、さいたまスーパーアリーナ)で、浅倉カンナ(26)がRIZIN女子スーパーアトム級王者の伊澤星花(26)を相手に涙の引退試合に臨んだ。

浅倉は2014年10月に17歳でプロデビュー。16年12月からRIZINに参戦し、17年の「RIZIN女子スーパーアトム級トーナメント」では決勝に進出。格闘技を目指すきっかけになったRENAをチョークスリーパーで絞め落として優勝を手にした。ここまで27戦20勝7敗の戦績を残している。

ラストマッチはRIZIN女子スーパーアトム級とDEEP JEWELSストロー級のベルトを持つ最強女王・伊澤との一戦になったが、浅倉は序盤から積極的な戦いを展開。1ラウンド(R)は得意のタックルだけでなく打撃を中心に戦い、ABEMA PPVなどで解説を務めたRIZINフェザー級王者の鈴木千裕は「本当にノビノビ戦っている」と感嘆した。

しかし2Rは王者にペースを譲った。打撃からの鋭いタックルでテークダウンを許し、窮地が続く。しかし意地でも一本だけは許さなかった。最終3Rもタックルされコーナーに押し込まれる苦しい戦いになる。だがここから体を入れ替えて上を取ると鬼気迫る表情でパウンドを振り下ろし、解説の川尻達也氏が「キラーですね!」と思わず叫ぶほどだった。

最後まで一本を許さなかった浅倉は判定0―3で敗れたが、試合後は万感の表情を見せる。その後行われた引退式では榊原信行CEOに首からメダルかけられ、続いて家族から花束を送られて号泣だ。マイクを持つと「いろんな意見があった中でSNSで発言するのが苦手で、試合で結果を出そうと思ったんですけど伊澤選手強かったです。試合してくれて、感謝しています。星花、ありがとう」と対戦相手に言葉を送る。

そしてRIZIN関係者に感謝して「このRIZINという舞台に立てて格闘家としていい格闘技人生を送れました。こうして最後を飾れることをうれしく思います」と笑顔を見せた。さらに恩師である「THE BLACK BELT JAPAN」の鶴屋浩代表に「鶴屋先生がいなかったら格闘技に会えていませんでした。育ててくれてありました」にも頭を下げる。そして「扇久保さん、征矢くん、ホノカ、ジムのみんな、今日までたくさん練習してくれてあります。みんなと切磋琢磨してきた時間が私の青春です。本当にありがとうございます。私は本当に周りの人に恵まれていて、その中で格闘技ができたこと、最後を飾れることをうれしく思います」とジム仲間に向かい話した。

そして「お父さん、天才とも才能があると言われたことがない私を強くしてくれてありがとう。お母さん、どんな時も味方でいてくれてありがとう」と両親に向かい語りかける。最後に観客に「勝ったり負けたりで最強でもなんでもなかったんですけど、みなさんのパワーが力になっていました。知ってくれて、応援してくれてありがとうございました。長くなってしまったんですけど、最高の格闘技人生でした。ありがとうございました」と話して天を仰ぐと涙ながらに引退の10カウントを聞き、そっとグローブを置いてリングを降りた。

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