F1のRBがダニエル・リカルド(35)の解雇を正式決定したことを受けて、大口スポンサーの動向が話題になっている。
RBは26日にリカルドの解雇を発表。今季の残りレースが、リザーブのリアム・ローソンが昇格して正ドライバーを務めることが決まった。
リカルドは過去に8勝した実績はあるものの、今季の不振で年齢による衰えが顕著に。将来を見据えて有望株のローソンをチームにとどめておくためにも交代が不可避で、かねて噂されていたとおりシンガポール・グランプリ(GP)を最後に更迭となった。
チームとしては仕方ない決断だったが、懸念されるのがスポンサーの動向だ。リカルドは動画配信大手「ネットフリックス」で爆発的人気を呼ぶなど、F1界でも屈指のスター。リカルドが所属していることで、今季RBのメインスポンサーとなった「VISA」など大手企業が契約したとみられており、今回の解雇でスポンサーの〝撤退ドミノ〟が危惧されているのだ。
海外ファンからはSNS上で「リカルドはスポーツ界で最も市場価値の高いドライバーのトップ5に入っている。ダニエルが去ればVCARBのVisa、Boss、その他のスポンサーが撤退する」などと指摘が出ている。
こうした事態を避ける苦肉の策として、親チームのレッドブル・グループはリカルドに対して、PR活動などを行うアンバサダー役のオファーを検討。チームは大口スポンサーが続々撤退となれば危機的状況に陥るだけに、窮地を回避できるか気になるところだ。