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米大学女子バレーでトランス選手との〝対戦拒否〟が物議 州知事「決断に拍手を送る」

東スポWEB 2024年9月30日 13時59分

ボイシ州立大は、女子バレーボール部について声明で「9月28日にサンノゼ州立大学で予定されていた試合を行わない」と発表した。棄権の理由を示していないが、米メディア「フォックス」によると、サンノゼ州立大のアウトサイドヒッター、ブレア・フレミングがトランスジェンダーで、安全性の問題が懸念されていた中での決断と報道。サンノゼ州立大との対戦を拒否した2校目となるという。

ボイシ州立大があるアイダホ州のブラッド・リトル知事は「X」で「大統領令である女性スポーツ擁護法の精神に従って働いたボイシ州立大に拍手を送ります。私たちは、すべての女性アスリートの選手の安全を確保し、女性スポーツの公平性のための戦いを続ける必要があります」と投稿し、同大の決断を称賛した。

フレミングをめぐっては、同僚のブルック・スラッサーが、遠征で一緒に部屋を共有していたにもかかわらず、フレミングがトランスジェンダーであることを知らなかったなどと主張。他の女性アスリートとともに、「大学スポーツにおける女性に対する性差別を是正する」目的でNCAA(全米大学体育協会)を訴えたと同メディアなどが伝えている。

訴状でスラッサーはフレミングのスパイクが時速80マイル(約128キロ)以上という、女性バレー界では見たことがない速さだったとし「選手たちはフレミングのスパイクをかわすためにできる限りのことをしたが、それでも完全に身を守ることはできなかった」と安全上の懸念を表明している。

さらなる議論が求められそうだ。

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