F1のRBに所属する角田裕毅(24)が、レッドブル・グループ(G)内で厳しい立場に置かれている実情を専門家が指摘した。
角田は今季大きく飛躍して、親チームであるレッドブルでセルジオ・ペレスの更迭論が浮上した際には後任候補にも挙がるなど存在感を増している。
しかし、レッドブルGでは〝軽視〟されている現状が改めて浮き彫りになった。欧米のスポーツを扱う「スポーツラッシュ」は「角田裕毅は昨シーズンから飛躍的に成長し、同じマシンでダニエル・リカルドに勝利した。それでも、レッドブルは彼にトップチームへの昇格をオファーするほどの実力があるとは考えていない。専門家のスコット・ミッチェルマルムは、オーストリアのチームが角田を真剣に検討することはないのが厳しい現実かもしれないと考えている」と伝えた。
ミッチェルマルム氏は、欧州モータースポーツ専門メディア「ザ・レース」のユーチューブチャンネルに出演。そこでレッドブルの角田に対する評価について「誰も本当に角田の味方はいない。角田がレッドブルの組織内で花束を受け取ることはおそらくないということだろうか。彼が重視されることは決してないと思う」と今季の活躍を受けても、グループ内で全く評価されていないとズバリ指摘した。
その上で同メディアは「レッドブルは角田の経験にもかかわらず昇格を検討していないようだ。角田は他でチャンスを求めるしかない。アストンマーティンに空きが出れば、角田は喜んでそのチャンスをつかむだろう」と強調。角田はレッドブルG内で〝飼い殺し〟になる可能性が高く、飛躍のためには2026年からホンダをコンビを組むアストンマーティンに移籍するしかないと分析した。
角田の去就は今後関心が高まりそうだ。