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元AKB48ヒットメーカー手掛ける〝550万円のプロ歌手並のCD〟カラオケにも収録 制作者に聞いた!

東スポWEB 2024年10月1日 18時3分

AKB48などのCD制作や選抜総選挙運営に関わってきた湯浅順司氏が代表を務める「Sizuk Entertainment」が、自分だけの楽曲をプロと同じクオリティーで制作する「わたしの歌」サービスの提供を開始し、話題となっている。

基本料金は1曲「550万円」(税込)と高級車並みの価格設定だが…。プロと同じクオリティーの作詞作曲、レコーディング、CDもメジャーアーティストと同じプレス会社、さらには、カラオケに収録される。

「わたしの歌」制作の流れは、好きなジャンルやイメージなどの要望をふまえ、プロの作曲家に依頼。複数の候補曲から好きな1曲を選択。歌詞は作詞家に依頼するか、アドバイスを受けながら自作する。作詞作曲が完成したのち、大手レコード会社のプロが使うスタジオでレコーディングをし、メジャーアーティストと同じ専用の機材を使って、エンジニアが音量や音程などを編集。CDジャケットなどの撮影もプロのフォトグラファー、ヘアメイク、スタイリスト、デザイナーが担当。完成したCDは基本料金で1000枚プレスされ、売ることも配ることもSNSにアップロードすることも自由だ。

さらに、楽曲は「JOYSOUND」に登録され、カラオケで歌うことが可能。カラオケの画面表示の歌手には、自分の名前がアーティスト名として表示される。なお、第1号ユーザー・粟津樹里さんの作曲者は、乃木坂46のヒット曲「ガールズルール」などを持つ後藤康二氏(ck510)だった。

湯浅氏といえば、AKB48、STU48の元A&Rチーフプロデューサーとして、CD制作や選抜総選挙運営などに携わってきた。現在、アイドルグループ「LarmeR(ラルメール)」を結成、世に送り出した。

湯浅氏は「わたしの歌」サービスの経緯について、「祖父(98歳で他界)が2022年に亡くなった際に、カラオケがとても好きなおじいちゃんだったのに、歌声ひとつ遺してあげれなかったことへの、後悔の念がきっかけ。音楽業界に、CD業界に生きた者として、大好きなおじいちゃんの歌声を、ちゃんと遺しておきたかったです」と告白。『「楽曲・CDというものは、歌手の方々だけのものなのか?』と思いました。僕はそんなことはないと思います。誰しも、自分の楽曲を持っていて、自分のCDがあって…それこそカラオケで自分のオリジナルソングを歌えても良い時代だと思います。そのために、こうした企画を考えさせていただきました」と明かした。

「550万円」の高額な価格については「プロ中のプロの方々がたくさん関わって下さることや、スタジオのこと、CDプレスのことなどで、どうしても高級車並みの金額になってしまうところが問題ではあるのですが…。現在、作曲家の方々なども配信の台頭により、印税が下がってきてしまっていることで、以前よりも業界としては厳しい業界となっておりますので…そういった方々のお役に少しでも立ちたい、と思ったこともきっかけです」と理解を求めた。

湯浅氏によれば、9月23日にサービスを開始し、高級車購入並みのサービスにも関わらず、お問い合わせが多数、契約成立も数件あるという。

最後に「このプロジェクトで、少しでも多くの方々に素敵な体験と幸せな思いをしていただけたら、音楽の世界に関わる者として、とてもうれしく思います」と願った。

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