立憲民主党の野田佳彦代表は1日、衆院本会議で自民党の石破茂総裁が第102代の総理大臣に選出されたことに言及した。
本会議終了後、国会内で野田氏は「石破総理大臣にはリスペクトの念をもってきたので『おめでとう』とエールを送るのが礼儀だと思っていた」とした上で、石破首相の政治姿勢に対し「『ルールを守る自民党』と言いながら、自分が言ってきたことを守っていない。議論から逃げてしまうことに深い失望を覚えています」と語った。
石破首相は4日に衆参両院で所信表明演説を行いの、これに対する各党の代表質問が週明けの7日、8日に行われる予定だ。
その後、石破首相は9日に党首討論を終えてから〝10・27衆院解散総選挙〟に踏み切る。
野田氏は「内閣の助言と承認に基づく天皇の国事行為を定めた憲法7条による解散について(首相就任前に)フライングで発言したことは憲法上の疑義もあるのではないか。憲法を軽視し、無視する行為に出ること自体、信じられない。国民の政治への信頼を取り戻すための臨時国会にしなくてはならず、政治改革を議論せず、衆議院を解散することは『くさいものにふたをする』としか思えません。(石破首相に)議論しようと言い続けます」と述べた。