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岩田翔吉 2度目世界挑戦「負けて次とは言えない」勝って山本KIDさん墓参りへ

東スポWEB 2024年10月1日 18時28分

ボクシングの7大世界戦(13、14日、東京・有明アリーナ)1日目にWBO世界ライトフライ級王座決定戦で同級2位ハイロ・ノリエガ(31=スペイン)と対戦する同級1位・岩田翔吉(28=帝拳)が1日、都内の所属ジムで練習を公開。2度目の挑戦で初の世界王座奪取へ背水の陣を敷き、試合後に師である総合格闘家の故山本KID徳郁さんの墓参りをすることを誓った。

2022年11月の世界挑戦では相手のうまさを崩し切れず、決め手を欠いて判定負けに終わった岩田。「相手のやり方に動揺してしまったり、スタミナの部分もなかったので混乱した部分はあった」と振り返り、「今回は相手が何をしてこようが冷静にしっかりと、自分のやるべきことを遂行していこうと思っている」と経験を生かすつもりだ。

そこから4連続KO勝利で再びつかんだチャンスに「今までで一番ボクシングに向きあってきた。負けて次頑張りますとは言えないので、覚悟をもって、すべてをぶつけて勝ちたい」と背水の陣を敷く。「スタミナ強化だったり、フィジカルトレーニングの強度を上げて、自分の体が強くなっている。2年前とは比べものにならない」と成長に手ごたえも感じている。

負けられない理由はもう一つある。先月18日はKIDさんの7回忌だった。岩田は小学生時代にKIDさんのジムに入門して総合格闘技を学んでおり、KIDさんから「戦いを楽しむこと」を教わったという。試合が近いため7回忌には出席できなかったが、試合後に墓参りをする予定だ。

相手のノリエガに関しては「スピードがあって運動量が多く、出入りがある選手」と評し、「自分のパンチを空振りさせて、ポイントを取っていくのが彼のやりたいことだと思う。そこをさせないように、自分が当てたいパンチにも変化をつけながら、意識してやろうと思う」と戦いをイメージした。ベルトを取って天国の師へ恩返しだ。

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