ソフトバンクの笹川吉康外野手(22)が1日のオリックス戦(みずほペイペイ)に「8番・右翼」で先発出場し、プロ初タイムリーを含む2安打1打点1盗塁の活躍を見せた。
今季一軍デビューを果たし、これが6試合目の出場。先月30日に今季2度目の昇格を果たし、2試合連続でのスタメン起用だった。
3回の第1打席、外角のスライダーを2球空振りして追い込まれたが、4球目の同じような球をはじき返し右前打を放った。
塁上でも存在感を見せ、盗塁のサインが出るとすぐに仕掛けて成功。好機を拡大させた。
8回の第4打席では追い込まれてから甘く入った変化球に鋭いスイング。痛烈な打球は一塁手のミットをはじき右翼へ。プロ初の適時打をマークし存在感をアピールした。
この活躍ぶりには小久保監督も目を細めた。もともとファーム日本選手権は二軍に戻る予定だったが、その後の一軍再合流の可能性も浮上。〝ギータ2世〟の呼び声高い背番号44を「見ていてわくわくする選手」と評し、「いいやつから使うという中では、ちょっとCSのメンバーにということも考えようかなという活躍ですね」と満足げな表情で語った。
本人は「CSのことは考えてなくて、来年につながるような爪跡を残せるように頑張ろうと思って。いい結果につながって、CSに行けたらいいかなと思います」と言うが、CSに向けてシ烈な一軍サバイバル競争が続くホークスに新たな風を吹かせている。