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那須川天心 武居由樹のラブコールに「まだ新人ですから。トランキーロ」

東スポWEB 2024年10月2日 17時29分

ボクシング7大世界戦が行われる興行(13、14日、東京・有明アリーナ)の2日目にWBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦で、同級2位ジェルウィン・アシロ(23=フィリピン)と対戦する同級1位・那須川天心(26=帝拳)が2日、都内の所属ジムで公開練習を行った。那須川は成長を実感するとともに、自身と同じくキックボクシングから転向したWBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)からのラブコールには、「トランキーロ(スペイン語で焦るなよ)」との考えを示した。

那須川にとってボクシング転向後初のタイトル戦であり、世界王座挑戦資格を満たすためにも必要な王座。前戦で初めて相手を倒してのKO勝利を収めて評価を高めており、「非常に調子はいい。自分で相手を動かして制するようになってきた」と調整に手応えを感じている。

パンチの力強さが増した感があることには、「パワーはついていない。打ち方とキレとタイミングと体の使い方」と説明。元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナーから指導を受けた当初は、「ふざけてるのか」と言われるほどのパンチ力のなさだったといい、「それが日々を重ねて強くなってきている。パワーがボクシングじゃない」とコツをつかんだ様子だった。

この日はWBO世界同級2位クリスチャン・メディナ(メキシコ)と3ラウンドのスパーリングを行い、パンチを外して打ち込み、終盤には連打を放つなど好内容を披露。前戦に続いてパートナーを務めるメディナも「スピードも精度も上がっている」と評価した。

武居は9月3日の試合後のリング上で「天心君、頑張ってください」とラブコールを送っている。これに那須川は「前回ああいう勝ち方をしていなかったら言われなかったと思う」と自身が世界に近づいていることを感じながらも、「まだ5戦目、新人ですから。トランキーロ、焦んなよと。気長に行きましょうよ。まだまだ強くなるんで、もうちょっと待っててください」と呼びかけた。

まずは目の前の戦いを突破することが不可欠だ。

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