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日本サッカー協会が特別指定選手の〝今後〟を議論「なくすことも踏まえて」

東スポWEB 2024年10月2日 18時24分

日本サッカー協会は2日に技術委員会を開催し、特別指定選手制度について議題に上った。

特別指定選手制度は、受け入れ先のJクラブの申請にもとづいて協会が認定した選手が、所属チーム(大学または高校など)に登録したまま、受け入れ先のJクラブの選手としてJリーグなどの公式試合に出場可能となる制度だ。

最近、J1横浜Mで特別指定選手として認定されていたFW塩貝健人(慶大)が、2027年シーズンから入団が内定していながら、オランダ1部NECへの移籍が決まって認定解除するケースが話題になった。

そうした背景もあり、同制度の今後のあり方について議論が百出。会見した協会の影山雅永技術委員長は「仮契約をして(選手を)借りる以上責任を持って、そのためには卒業した時にはわれわれのチームに入ってくださいと。それを条件に、特別指定制度が成り立って、卒業した後に入団する前提の中での契約に変わったが、そこに今度は海外のクラブが入ってきて、ドメスティック(国内)な信頼関係だけでは終わらなくなった」と現状を説明。そして今後の対応についてこう指摘した。

「インターナショナルマーケット(国際移籍市場)に乗っかってしまった以上、ルールをどうやって揃えていく必要があるのかがメインテーマ。送り出した大学、クラブに迷惑がかからないように。送り出す以上はメリットがある、そんなトータルの制度設計をするにはどうすればいいのか。これはもう、どこかで今後詰めて制度設計の専門家も入れて」とさまざまな観点から制度の見直しを早急に進めると強調。そして「なくすことも踏まえて。なくなったら何が困るのか、何が良くなるのか踏まえて、今日はさまざま議論になった。それも含めて今日はいろいろ意見を出した。なくなったらどうしますかも含めて。可能性はいろいろある」と同制度の〝廃止〟も選択肢に入れて議論が行われたと明らかにした。

多くの有名選手が飛躍のキッカケとしてきた同制度。今後の議論の行方に注目が集まる。

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