最多勝のタイトルを目指すソフトバンクの有原有原航平投手（３２）が２日、本拠地で行われた投手練習に参加。キャッチボールやダッシュなどで調整し、先発する３日の楽天戦（みずほペイペイ）に備えた。
ここまでリーグ２位の１３勝をマークしており、ハーラートップの日本ハム・伊藤との差は「１」。白星をつかめば２０１９年以来、５年ぶりタイトル奪取の可能性も残すが「精いっぱいやることには変わりない。できることをしっかりやって頑張りたい」と意気込んだ。
今季は一度も離脱することなくエースとしてローテーションを守り続けた。昨オフの契約更改後に「最低１８０イニング」を目標に掲げていたが、残り４回１／３を投げればその数字をクリア。すでに登板数は自己最多タイとなる「２５」で、３日の登板で更新は確実だ。背番号１７は「それは目指していたところなんで、一つうれしい点ではあるのかなと。最後いい形で終わりたい」と語った。
前日１日のオリックス戦ではドラ１ルーキー・前田悠がプロ初登板初先発を果たした。３回６失点とホロ苦デビューとなったが、エースはこう評した。
「僕は初回に点を取られたんで。初回あれだけ落ち着いて（三者凡退で）投げられるのはすごい。ましてや高校から来たばっかりなんで、本当にすごいことだなと」
自身の初登板は１５年の５月１５日。６回２失点で勝ち投手となったが、初回に失点した当時の経験を重ね、高卒ドラ１左腕の落ち着きっぷりを称賛した。
１０年の時がたち、球界でも屈指の投手に成長した有原。まずは最多勝のタイトルを手にし、その後の短期決戦に弾みをつけたい。