女子プロレス「スターダム」のワールド王者・中野たむが、Ｖ２戦（５日、愛知・ドルフィンズアリーナ）の挑戦者・鈴季すず（２２）と激しい火花を散らした。
３日後に防衛戦を控えた中野は２日、東京・後楽園ホール大会で行われた最後の前哨戦でさくらあやと組み、鈴季＆ＡＺＭと激突。
試合開始のゴングが鳴ると中野は、コーナーから動かない鈴季に額を突き合わせてにらみつけた。エルボーを打ってもやり返してこない鈴季にいら立つと、張り手で気合を注入。これで両者のテンションが一気に上がり、エルボー合戦で力を確かめた。
５分過ぎ、再び対峙すると場外乱闘に発展。南側スタンドで殴り合う中、中野は鈴季に蹴り飛ばされ、階段を転がり落ちてしまいピンチに陥った。
その後、なんとかリングに戻るも、鈴季にジャーマンを決められる。これに奮起した中野もタイガースープレックスホールドで対抗した。最後まで鈴季とバチバチの試合を繰り広げながら後輩をアシストしたが、最後はさくらがＡＺＭのダイビングフットスタンプをくらい３カウントを献上した。
試合後、マイクを持った鈴季から「ＡＺＭナイス！ 中野たむ…お前は自分のことしか考えてないから自分のところの新人が育たないんじゃないの？ 名古屋まで自分のことだけ考えて自分の好きなようにチャンピオンロードを歩けよ」と言い放たれた。
鈴季の言葉に中野は「自分のことばっかりなのどっちだよ？ 今のアンタは欲しいものが手に入らなくて駄々こねてる赤ん坊と同じだよ！ わからせてやるよ。本当の地獄をな！」と絶叫。２人は髪をつかみ合い不穏な空気を漂わせた。
中野は政権を守り抜けるか。