ボートレース若松で先月27日から開催されていたGⅠ「全日本覇者決定戦 開設72周年記念競走」は2日、第12Rで優勝戦が行われ、1号艇の西山貴浩(37=福岡)が逃げ切って快勝。悲願の地元GⅠタイトルを手にした。
本番の時間帯には気温22度と前日から大幅に気温が低下。優勝戦出場選手が作業に追われる中で、我慢の「不動」を貫いた。
「若松だし、どうせ回らないだろうと思って。そしたらめちゃ回ってた」と苦笑いだったが、ホームの利を生かしたのは「バッチリ行けた」というスタート。インからコンマ13のトップSを決めて先マイするとバックは「アオり運転ですわ」と差してきた森高一真の猛追を受けたが、何とかしのぎ切った。
長年憧れていたタイトルを得てレース直後には「本当に幸せ者です。引退します」と感極まっていたが、まだまだ仕事は残されている。「来年はSGが2つ(クラシック、メモリアル)ありますからね。これで終わりじゃない」と、2025年に当地で開催されるビッグレースに向けて意気込んでいた。