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【RIZIN】榊原信行CEO激白「僕らだけが独立独歩で厳しくなる」 ドーピング検査を強化へ

東スポWEB 2024年10月3日 5時5分

格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(60)が独占インタビューに応じ胸中を語った。「RIZIN.48」(9月29日、さいたまスーパーアリーナ)を終え、次回の「RIZIN LANDMARK10」(11月17日、ポートメッセなごや)から年末の大会へと向かう中、心に抱く展望とは――。そして平本蓮の〝疑惑〟に端を発し、いまだにくすぶるドーピング問題についても言及した。

――さいたま大会ではパリ五輪レスリング女子金メダルの藤波朱理(20=日体大)と鏡優翔(23=サントリー)がゲストとして登場した。参戦の可能性もあるのか

榊原CEO(以下、榊原)冗談半分で「待ってるよ」という話はしたんですけどね。いずれにしても次のロス五輪のメダル候補だし、本人たちもその意思が固まっているので。ただ、言い続けないと何も起きないですから。会場に来てリングに上がってくれただけでもだいぶ距離が縮まっていると思うので、引き続き〝メダリスト獲得〟に全力を尽くします。

――狙うのは2人に限らないということか

榊原 そうですね。いろいろ水面下で周辺に声もかけていますから。レスリング界、柔道界と…。

――11月の名古屋大会も発表した。どんなカード編成になるか

榊原 大みそか大会出場をアピールするラストチャンスのイメージですね。(対戦が発表された)芦澤竜誠と昇侍も大みそかに出る気満々ですし。まだ発表できないけど、ほかに準備しているラインナップもみんなそんな感じです。〝名古屋で勝ってケガがなければ大みそか〟っていう選手が出てくると思います。

――さいたま大会ではエンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)が新井丈を1ラウンドでKOしてインパクトを残した

榊原 ズールー、いい選手だよね? 南アフリカに限らず、アフリカは選手たちがハングリーでレベルがどんどん上がってきているんですよ。フランシス・ガヌー(カメルーン)が象徴的な存在だけど、UFCにもいい選手がいっぱいいるんで。

――RIZINでもアフリカ勢が増える可能性があると

榊原 例えばセネガルとか、アフリカ各国のプロモーションやジムからの売り込みも多いですし、今後アフリカ大陸からとてつもない選手がRIZINに上がってくる可能性を感じています。

――公開計量であえて自らドーピング問題に言及した理由は

榊原 沈静化してきたからといっておざなりにせず「次につながるために、我々はこういうアクションを起こしているよ」っていうのを〝見える化〟して、伝えていくことが必要だと思ったからです。実際に選手たちを啓蒙(けいもう)したり、抑止力を持たせるために検査基準を高めるべく、医療部で有識者と話をしているので。

――厳格な規定にするつもりのようだ

榊原 今後は「RIZINのドーピングポリシーをクリアした選手しかRIZINに出られませんよ」というふうになります。もちろん、海外の選手も。世界の潮流がそうなっていますからね。選手たちが「UFCを目指す」っていうなら僕らはそれを否定しない。そして、そのUFCはもっと検査が厳しいので。

――イベントとしても検査を厳格にしていく必要性があるのか

榊原 世界標準を目指して世界に届けようと思ったら、やっぱりアメリカのマーケットに届かないと商売にならないんですよ。そこを目指す時に「ここまで我々は世界標準の厳しいドーピング規定でやっている」というのが必要なんです。そうするとアメリカの配信プラットフォームも理解してくれるので。

――そのためにも基準を早々にまとめたいと

榊原 はい。国内では僕らだけが独立独歩で厳しくなると思います。「国内団体の足並みをそろえて…」というのもあるし、各団体さんに声をかけて話し合おうとは思いますけど…。

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