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愛すべき「普通の男」大谷翔平といざ地区シリーズへ! ドジャースナイン証言で判明した〝秘顔〟

東スポWEB 2024年10月3日 11時34分

【元局アナ青池奈津子のメジャー通信・ポストシーズン特別編4】ドジャースの大谷翔平投手(30)と1年間接したドジャースナインが驚いているのは打球速度や本塁打の飛距離、勝負強さではない。日々のルーティンだ。メジャーの一流プレーヤーの想像を超えているという。その努力が7年目で初のポストシーズン(PS)進出で結実した。PS初登場となる地区シリーズは5日(日本時間6日)の本拠地ドジャー・スタジアムで開幕。相手はパドレス対ブレーブスの勝者だ。世界中の野球ファンがその瞬間を待っている。

ムーキー・ベッツは大谷翔平投手のことをベッツ節で「スーパーパワーを持っている普通の男」と表現する。違う形で質問をしても「普通の家族を愛する男さ、スーパーパワーを持った」と(笑い)。

「人が考えるすごい野球選手のイメージを具現化したら、ショウヘイになる」と言ったのはクリス・テーラー。「毎晩見ていても彼の才能に驚くし、何とも言えない感謝の気持ちが生まれてくるんだ。すごい集中力。ワークエシック(仕事に対する姿勢)をいつでもオンにできる状態にありながら、日頃は気さくでひょうきんって、良いコンボでしょ」と普段は口ベタな彼が冗舌になった点が何よりもの賛辞だと思った。

「今季、チームメートとして日々接することで知った大谷の意外な一面や驚くこと」を尋ねると、実に多くの選手が「勤勉さ」「ワークエシック」「一貫性」という言葉を使う。

「彼ほどのスーパースターなんだよ? その彼が毎日必ず同じ姿勢でメニューをこなす。日によっては移動明けですごく疲れている時もある。僕らだって人間だ。それでも彼は毎日何一つ欠かさない。ヒジのリハビリまであって、ブルペンで50~60球投げた後で試合で2盗塁したりする。絶対疲れるでしょ。でも、決して自己管理を怠らない。それが僕には最も印象的なんだ」とはマックス・マンシー。

大谷選手と仲がいいテオスカー・ヘルナンデスも「彼の勤勉さが一番印象的。試合に備え、うまくなるため、感覚をよくするため、全力を尽くし、集中し、献身的に取り組んでいる。162試合、毎日ずっと。他の選手ももちろん努力しているけど、彼ほど一貫性がある選手はいない」と脱帽する。

クラブハウスで「ショウヘイ、ハグはどうだ? ハグはいらないか!?」と絡み、大谷選手に「ハハハ」と笑ってスルーされる場面を見せてくれたオースティン・バーンズでさえ、真っ先に挙げたのは「毎日の動きの一貫性」だった。

「聞いてはいたが、実際に見ることで別次元の感謝の気持ちが湧くんだ」と語った編成本部長アンドリュー・フリードマンの言葉の意味がより実感を得てくる。

もちろん、その人柄も目を引くようだ。

ギャビン・ラックスは「ユーモアのセンス! 全く予想外のジョークが毎日飛び出す。それも試合が始まると全く別のシリアスモードに一瞬で切り替わる。ゆったりとリラックスしている時の彼は本当に笑わせてくれるから一緒の時間をとても楽しんでいるよ」。チームの兄貴的存在であるミゲル・ロハスも「仲間としての彼の素晴らしさ。たとえ三振しようと本塁打を打とうと、彼は一番にベンチで大声を出して他のチームメートを応援している。次の打席に備え、ケージでの打撃練習へ行く前にいつだって仲間を応援してから。スーパースターで素朴な人間性のコンビネーションってなかなか難しいけど、彼もチームメートを思う普通の男」とたたえる。

心に残ったのがウォーカー・ビューラーの見解だった。

「ドジャースでは野球殿堂入りするような才能あるスターたちと何人もプレーしてきたけど、ショウヘイは他の誰よりもプレッシャーを感じていないように見える。すごく不思議な表現に聞こえるかもしれないけど、彼は本質的にとても自由で、とてもハッピーで、子供のよう…。というか僕がプレーした他のすごい選手たちと比べ、ずっと野球を楽しんでいるように見えるんだ」

そして、知ってか知らずか、最後のパンチラインが面白すぎた。

「ここまで才能があって成功している選手が(メディアに注目された)こういう雰囲気の中でアニメを読んでいたりすると、彼の無邪気さを感じるというか、毎日過ごしているからそういう一面に気づけた。えっ。あれ、漫画っていうの? とにかく彼は僕の周りにいたスーパースターたちとは違うんだ!」 (終わり)

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