Infoseek 楽天

韓国にFIFA警告で「W杯出場剥奪」危機 政府は猛反発「制裁されるレベルの干渉じゃない」

東スポWEB 2024年10月3日 19時5分

韓国の行政機関「文化体育観光部」が、国際サッカー連盟(FIFA)による韓国サッカー協会への制裁を示唆する警告に猛反発した。

韓国では現在、サッカー韓国代表の洪明甫(ホン・ミョンボ)監督の選任過程で違反があったとして大騒動に発展。韓国政府のもとにある行政機関の文化体育観光部が乗り出して違反を認定し、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領までが「真相を明らかにし、現場の誤った慣行を正すことができる確実な改善案を用意せよ」と異例の通達を行うなど政府による〝介入〟が注目を集めている。

こうした状況を受けて、FIFAは韓国サッカー協会に対して正式に警告を発した。

韓国放送局「SPOTV」などが一斉に報道。FIFAは定款第14条「第三者の干渉を受けてはならない」、第15条「いかなる政治的干渉からも独立しなければならない」などの定款を挙げながら、韓国サッカー協会が「外部干渉を受けている現在の状況を注視しており、必要に応じて制裁を下す可能性がある」と警告した。

同局は実際の制裁事例を指摘。「2015年、クウェート政府が自国スポーツ団体に行政機関を通じて介入できるように法律を改正すると、クウェートサッカー協会の資格を停止。国際大会出場権をはく奪した。これにより、クウェートは2018年ロシアW杯予選の残りの試合が禁止された」と説明する。そのため、今後の展開次第では、韓国が北中米W杯の出場権を獲得してもはく奪される可能性もあるというわけだ。

すると今度は、FIFAの警告に対して韓国側が猛反発した。

韓国放送局「聯合ニュースTV」によると、韓国文化体育観光部は「制裁されるレベルの干渉じゃない」と表明した。

チェ・ヒョンジュン監査官は「サッカー協会はかなり独立性が尊重されなければなりません。私たちは手続き的欠陥があるため、それについて自ら判断して自律的に、手続き的瑕疵(かし)を正すという意味だ」と政府として介入したわけではないとの主張を展開した。

韓国代表の監督選任問題は、FIFAや政府も巻き込んで大騒動へ発展してきている。

この記事の関連ニュース