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逮捕の木村“フィリップ”ミノルは「弱メンタル」 供述次第で他選手に波及のおそれ

東スポWEB 2024年10月4日 5時5分

格闘家の木村〝フィリップ〟ミノル容疑者(31=ブラジル)が大麻取締法違反の疑いで3日に逮捕され、格闘技界に大きな衝撃が走っている。これまでもドーピング問題を起こし、数々の過激な発言で話題を呼んできた木村容疑者はなぜトラブルを頻発させるのか。この逮捕劇により業界はどうなってしまうのか。

木村容疑者は1日に、東京・西東京市の西武池袋線ひばりヶ丘駅で警察官から職務質問を受けた際、大麻リキッドや植物片とみられるものを所持していたという。鑑定の結果、その一部が大麻と判明したとされる。

K―1時代から木村をよく知る関係者の一人は「いい選手だっただけにガッカリですよ」と肩を落とす。「彼はもともと精神的に弱いんですよ。キャラもあって面白いし、破壊力はあるんだけど守勢に回ると、とにかく弱い。薬やドーピングをやる選手は一貫して弱いんです」と指摘する。

K―1時代はスーパーウエルター級王座の戴冠歴もある実力者だが、一方でメンタルの弱さが課題だったという。RIZINマットでは昨年6月とその後再び行ったドーピング検査が陽性で、騒動を起こしたばかり。しかも、9月30日に行われた公開練習では取材に「僕は、ステロイド(筋肉増強剤)に関してはもっと自由になろうよって思ってます。選手に責任感を課す意味でドーピングフリーにするのもいい」とぶっ飛んだ発言も口にしていた。

日常の言動からも、プロモーター間では「木村を使うのはやめた方がいい」という声も上がっていた。しかも今回の騒動を経て今後懸念されることが、芋づる式に容疑者が浮上することだという。同関係者は先日、格闘家の平本蓮にドーピング疑惑が起きたのは、SNSでの告発が発端だったことを例に挙げ「みんな足の引っ張り合いですからね。木村の性格から、他の選手の名前を言い出しかねない。実際、うわさのある人もいるし」と指摘する。

さらに現在の格闘界はアスリートのような選手より、〝アウトロー的な選手〟が人気を博す傾向にあることから「格闘界で(大麻が)蔓延しないか心配」と危惧する。

木村の今後にも悲観的な見解だ。「どこのプロモーターも彼を使わないだろうから、格闘家としてはもう食っていけないですよ。何年かけてでも、彼は復活する姿を見せないといけないけど…」。5日のキックイベント「FIGHT CLUB.2」(会場非公表)で木村容疑者はYA―MAN(28)との対戦が決まっていたが、中止になった。今回の大麻騒動は格闘技界に暗い影を落としている。

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