米スポーツサイトのブリーチャーリポート（ＢＲ）は３日（日本時間４日）、パドレスがこの日から販売開始した本拠地ペトコ・パークで行われる地区シリーズのチケットを、対戦相手のドジャースファンに渡らないよう制限しようとしていると伝えた。
その「制限」に関する情報は、ドジャースのファンサイト「ドジャーブルー」などで編集長を務めるモレノ氏が同日、自身のＸに「どうやらパドレスはペトコ・パークで行われるプレーオフのチケットを購入できる人を引き続き制限しているようだ」と投稿し、米メディアに広まった。
同時に投稿されたチケット購入画面のスクリーンショット画像には「このイベント（のチケット販売）はサンディエゴ郡、南オレンジ郡、西アリゾナ（中略）の住民に限定される。住民はクレジットカードに登録されている住所に基づく」と明記されており、指定区域外の住民が購入した場合は「通告なくキャンセル、返金となる」と警告している。
ロサンゼルスとサンディエゴの距離は２００キロほどで、ドジャースファンが敵地サンディエゴに乗り込んできた歴史は長い。ＢＲは「パドレスの選手たちはいつもの本拠地が『ドジャー・スタジアム・サウス』になるのを嫌ったが、（昔は）チームはあまり良くなかったし、スタジアムもどうせ売り切れにはならなかった。だが、今は状況が大きく変わっている」ことを強調。「サンディエゴは公式戦の観客動員数が４番目に多く（４万１１７人）、ペトコ・パークは相手選手にとっても堂々たる会場になった」と説明。そして「ホームフィールドアドバンテージを維持しようとすることは、明らかに理にかなっている。特にポストシーズンのシリーズで、（中略）チームができる限りのことをするのは当然だ」と、２０２２年のポストシーズンでも実施したというパドレスのチケット販売戦略に理解を示した。
ドジャース対パドレスの地区シリーズは５日（同６日）、ドジャースタジアムで開幕。サンディエゴでは８日（同９日）の第３戦、９日（同１０日）の第４戦（どちらかが３連勝した場合は開催されない）が行われることになっている。