ドジャースは3日(日本時間4日)、3日ぶりの公開練習でシミレーテッド(実践形式)ゲームを行い、5日(同6日)から始まるパドレスとの地区シリーズに備えた。
10月のロサンゼルスにしては32度と珍しい真夏日の気候の中、選手らは投手組と野手組に分かれフィールドで2時間ほど練習。大谷も試合に出場し、内野ゴロ、三振に倒れた。メジャー7年目にして初のポストシーズンとなるが、終始リラックスした雰囲気だった。山本は別メニューの調整で、フィールドではキャッチボールを行い、ブルペンに入った。
アンドリュー・フリードマン野球編成部長が会見し、第2戦先発予定だった山本が第1戦で先発登板することになったと発表。当初、第1戦で投げる予定だったフラハティが第2戦で投げることとなり、期待されていたダルビッシュとの日本人先発対決は見送られることになった。
フリードマン氏は変更理由を「第5戦がある可能性を考え、山本はレギュラーな(中4日)ペースでの経験がなく、フラハティの方が慣れているから」と説明。山本が初戦で投げることで、11日(同12日)の第5戦に両投手が投げられる柔軟性が生まることが決め手となったという。
「山本の反応は素晴らしかった。明日ブルペンを投げる予定だったけど、今日投げるよって。『調子もいいし、どんなことにも対応する準備ができている』と言っていた。彼には大舞台で投げた経験がたくさんある。我々が自信もって言えるのは、山本が大舞台のアドレナリンをむしろ受け入れ、彼らしい仕事をしてくれるということ」(フリードマン氏)
ドジャースは2022年はパドレス、23年はダイヤモンドバックスと対戦し、いずれも地区シリーズで敗退。今年こそは同シリーズを突破すべく、試合のないこの4日間もチーム練習や夕食会を開くなど、チームの団結力を図っている。フィールドには期待、興奮、緊張感が渦巻いている。