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佐々木朗希をめぐるMLB球団の思惑 ローコスト契約で〝溶かした大金〟を回収したい

東スポWEB 2024年10月5日 12時45分

ロッテ・佐々木朗希投手(22)の獲得をめぐってMLB球団があわただしくなってきた。令和の怪物は1日の9回を完投で締めくくって初の2桁勝利をマーク。日本ハムとのCSに乗り込んで日本一を目指すことになったが、ネット裏にはドジャースのフリードマン編成本部長をはじめ多くのMLB関係者が集結し、来るべき争奪戦の準備を入っている。

佐々木、ロッテ球団ともポスティングについての意向を明かしていないとはいえ、米メディアはヒートアップ。積極的とみられるドジャースについて「LAタイムズ」は「大谷以来、最も有望な才能とみなされ、100マイルの速球を投げ、状況に関係なく、ドジャースのターゲットになるだろう。マリーンズが放出するなら今冬のドジャースに必須な選手だ」と報じている。

また「ニューズウィーク」は「ロッテから日本を離れることを許されれば、メジャーの国内FA投手よりも需要があるのは間違いない。スカウティングの多さが何よりの証拠だ。メッツ、レッドソックス、ダイヤモンドバックスはいずれも9月から佐々木と直接会うために特使を派遣している」と伝えた。

戦力補強だけでなく、経営効率の利点も大きいという。佐々木が年齢的に国際アマチュア選手に分類され、最初はマイナー契約しか結べないことで「チームのコストミスを費用対効果で改善できる」(LAタイムス)、「レッドソックスにとって手ごろなコストでエースになれる可能性はチームの成功に向けた全体的な戦略にプラスになる。投手陣が強化されるだけでなく、他の重要な分野に資金を割り当てることも可能になる」(BVMスポーツ)。佐々木とのローコスト契約で、これまで大金を投じながら期待を裏切った選手の〝溶けた資金〟を回収できるというわけだ。

今季も不可解な再調整で長期離脱するなど、体調面の不安は拭えなかった。去就は不透明とはいえ、MLB球団のさまざまな思惑が見え隠れしている。

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