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【広島】新井監督「来季は変化する年になる」 屈辱4位…最終戦4分30分の異例ロングスピーチ【全文】

東スポWEB 2024年10月5日 22時9分

広島は3―1で快勝した5日のヤクルト戦(マツダ)で今季の全日程が終了。新井貴浩監督(47)は就任3年目を迎える来季に向け、本拠地につめかけた3万2011人を前に、異例のロングスピーチに込めた。

就任2年目は68勝70敗5分けの4位、2年ぶりにBクラス転落となった。9月当初は首位で6年ぶりのVの可能性もありながら、その後大失速し、最終的にはCS進出すら逃す〝尻すぼみ〟でシーズンを終えたことに対し〝巻き返し〟への決意も盛り込まれていた。

新井監督の公式戦終了あいさつは、下記の通り。

「今シーズンもたくさんのファンの皆さまに球場に足を運んでいただき、また、たくさんの声援を選手にいただき、ありがとうございました。昨年同様、私のチームに対する周りの評価は低いなかでのスタートとなりました。その悔しさを選手が持ち『見返してやるぞ』という反骨心を持ち、選手は本当によく頑張ってくれたと思います。

ラストスパートの9月、このような形になってしまったのは、ひとえに監督である私の力不足と痛感しております。ですが、選手は最後の最後まで頑張ってくれました。決して、何も残らなかった、何も残すことができなかったシーズンだったとは、私は思っていません。

昨年までなかなかマウンドに上がることの少なかったピッチャーがたくさんマウンドに上がって、頑張ってくれました。バッターボックスに立つことがなかなかなかった選手も、たくさんバッタボックスに立ち頑張ってくれました。少しずつではありますが、確かに若い選手は成長しつつあります。

本日を持ちまして、今シーズンは終了となりますが、もうすでに来季へ向かう戦いは始まっています。明後日から、若手の教育リーグが宮崎で始まります。秋季練習も始まります。秋季キャンプもあります。厳しい練習になると思います。

来シーズンはさまざまなことが変化する年になると思います。来シーズンだけではなしに、その先のカープのことを考えると、変わっていかなければいけない。そう考えています。変わるということは、それとともに、痛みも生じてくると思います。今年よりも来シーズンは、さらに険しく厳しい道のりになると思います。

覚悟と信念をもって強いチーム、そして、強い選手を育てていきたいと思います。今シーズンは心より、ありがとうございました」

マイクの前に立った約4分30秒。常にポジティブで、選手ファーストで鳴らす指揮官の口から、スピーチ後半には「厳しさ」「変化」といったこれまでの新井政権では希少なワードが飛び出した。ラスト1か月でVを逃した今季の悔しさを晴らすべく、3年目の来季は指揮マネジメントなど、何かしらの〝変化〟をもって悲願を目指すことを予告した格好だ。

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